精神科看護 2025年7月号(52-7)

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特集 子どものSOSを受け止める―SOSの出し方教育の取り組みを通じて
 2024(令和6)年の小学生・中学生・高校生(以下,児童生徒)の自殺者数は527人で,統計を開始して以来,もっとも多い結果となっています。ますますSOSの出し方や受け止め方に関する教育の重要性が高まっています(SOSの出し方教育については2024年4月号もご参照ください)。
 本特集では,山形県での先進的な取り組みを紹介しながら,子どもが安心して助けを求められる環境づくりについて考えます。冒頭記事では,小さなSOSを見逃さず,未然に深刻な危機を防ぐ視点が強調されます。また,メンタルヘルス・ファーストエイドにもとづいた具体的な対応方法や,子どもの自己開示を促すかかわり方,家庭や地域との連携の工夫を通じて,支える大人が「1人でがんばらない」仕組みの必要性を伝えます。社会とは「人間交際」であり,子どもも大人も支え合える関係を築くことが自殺予防の鍵となります。続く記事では,「どのようにして子どものSOSを受け止めるか」について,TALKの原則に依拠しつつ解説。また受け止め方だけではなく,「子どものSOSをつなぐ」その考え方・方法も紹介しています。最後の記事では,山形県の「SOSの出し方に関する教育」に実際に参加した執筆者によるレポート。児童生徒に援助を求める力を育む実践的な授業の様子,またそこで行われている講義と演習の内容,保護者や地域との連携や配慮の内容を紹介します。
目次
特集 子どものSOSを受け止める
―SOSの出し方教育の取り組みを通じて

子どものSOSの受け止め促進のために必要なこと
安保寛明(山形県立保健医療大学看護学科 教授)

子どものSOSを受け止めつなぐための環境づくりと連携
高橋聡美(一般社団法人高橋聡美研究室 代表)

山形県でのSOSの出し方等教育から学んだこと
松村麻衣子(大阪信愛学院大学看護学部看護学科 助教/精神看護専門看護師)

実践レポート
看護師を地域で育てる4
―「かながわ地域看護師」参加病院管理者のお話(後半)
渡邊輝子(社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会横浜市東部病院 看護部長)
三上朋子(公益財団法人横浜勤労者福祉協会汐田総合病院 看護部長)
西 典子(医療法人社団厚仁会秦野厚生病院 看護部長/精神看護専門看護師/認定看護管理者)
神保京美(神奈川県厚生農業協同組合連合会伊勢原協同病院 副院長/看護部長/認定看護管理者/がん化学療法看護認定看護師)
小林美穂子(公益財団法人紫雲会横浜病院 看護部長)
目黒香織里(公益社団法人神奈川県病院協会神奈川県看護師等養成実習病院連絡協議会 係長)

特別記事
訪問看護におけるトラウマインフォームドケア
―温かく創造的なケアをめざして
柳田崇姉(公益財団法人紫雲会横浜病院 看護師)

TOPICS
犠牲による苦難の救済
―不運や不幸から学べること
相澤與一(福島大学 名誉教授/福島・伊達精神障害福祉会 理事長)

ANGLE
思春期の利用者様の変化に伴走する
―“よき理解者”の意味を求めて
植田麻梨沙(訪問看護ステーション信緑 看護師)

連載
トラウマインフォームドケア
―「トラウマインフォームドケア学会(仮)」設立に向けて
第3回 NICU看護とトラウマインフォームドケア
境 美砂子(金城大学看護学部 講師)

根拠をこの手に! 研究論文をとおしてEBPの世界に触れてみる4
4 メンタルヘルスと時間・曜日・季節の関係
矢山 壮(関西医科大学看護学部看護学科 准教授)

精神科看護の臨床判断MSEガイダンス
第21回 「双方向性」と「了解」,そして「信頼」
武藤教志(宝塚市立病院 精神看護専門看護師)
崔 明玉(トキノ株式会社訪問看護ステーションみのり 看護師)

一般社団法人日本精神科看護協会 にっせいかん
こころの日について
―その取り組みと岡山県支部の活動報告
草地仁史(一般社団法人日本精神科看護協会 業務執行理事/政策企画局 局長)
光岡由布子(日本精神科看護協会岡山県支部事務局 2024年度事務局長)

せっかくなので学びをエンターテイメントだって思うことにしませんか?
第27回 情報収集力
深田徳之(精神科認定看護師)

日々のやりとりから始める認知行動療法
第33回 イメージの力で症状をコントロール?
細川大雅(ストレスケア東京上野駅前クリニック 院長)

学の視点から精神保健(メンタルヘルス)で地域をひらく64
64th Step 援助希求教育で「しない」こと
安保寛明(山形県立保健医療大学看護学科 教授)

どん底からのリカバリー―WRAP(R)を使って。
第68回 番外編:WRAPの現在地点
増川ねてる(アドバンスレベルWRAP(R)ファシリテーター)

坂田三允の漂いエッセイ 232
趣味は読書?
坂田三允(多摩あおば病院 看護部顧問)
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