ツラがまえは悪いが、川筋男の意気のよさはダテじゃない。危急存亡筑豊の救済・復興とあらば、国を相手に気骨隆々、恐れるものなし。筑豊炭田の終焉をみとどけ、「地方の現場を直視せよ」と、政府と官僚に迫った男の気骨に満ちた一代記。獅子奮迅の名物炭鉱市長の生涯を熱くうたいあげる。
日本の近代化と戦後復興を石炭で支えて続けてきた筑豊も、石炭を知らない世代が地域を担うようになった。かつて国策として漆黒の地底から膨大な量の石炭を全国へ送り出し、そして切り捨てられてきた事実。社会が激変する今日と坂田の生きた時代を重ねたときに、彼と重なるような人物はいるのか。