押収のドラム缶にはあるらーん至福の砂糖こそあるらーめ
『加藤治郎アンソロジー』シリーズ第二弾!
時代に捧げる3歌集『昏睡のパラダイス』『ニュー・エクリプス』『環状線のモンスター』が1冊に。
巨大な穴のようなものに陶酔してしまう人間の姿。加藤はそこに没入するように詠った。(江戸雪 解説より)
加藤治郎の第四歌集『昏睡のパラダイス』、第五歌集『ニュー・エクリプス』、第六歌集『環状線のモンスター』に加え、
山中智恵子、小林恭二、魚村晋太郎の批評を再録。解説は、江戸 雪が書き下ろし。対談 加藤治郎×山本浩貴(いぬのせなか座)を収録。
【自選5首】
まりあまりあ 明日 あす あめがふるどんなあめでも 窓に額をあてていようよ
フライパンたたいてよせる卵かな新しい宗教のはじめに/おわりに
ペンダント雪の空から垂れてきてめざめるぼくのくちびるにのる
虹のように脚をひらいてきみは待つ暗い回転扉の彼方
真夜中に剝がれる皮のなめらかに環状線を離れて迷う