生物の科学 遺伝 2026年5月発行号(Vol.80‐No.3)

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商品説明
特集:食虫植物研究の最前線 ―普遍性と多様性を探る
通常の植物とは異なった進化をした植物である食虫植物。
その奇抜さゆえに多くの人々を魅了するが,しかしその本質的意義は,単なる異端性にあるのではない。
近年,ゲノム解析や形質転換技術により,普通の植物がどう変わることで食虫植物が進化したのかがわかってきた。
また,植物に普通的であるが普通の植物では研究することが難しかった生命現象の分子機構(短期記憶,活動電位発生伝播等)も,食虫植物をモデルとすることで明らかになってきた。
さらに,日本の中に新たな種が分布することなど,これまで知られていなかった生態学的特性も明らかになってきている。

本特集では,その存在無くして植物を語ることはできない食虫植物の研究最前線について,各研究者たちが巻頭グラビア付きで紹介・解説する。
多様性の理解,普遍原理の探求,そして未知の仕組みの発見へとつながる可能性等,まだまだ面白い問題が残されている食虫植物,その魅力をぜひ本誌にて堪能いただきたい。
ほか投稿「精子の形と行動―その多様性と進化」ほか各連載も必見(「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「高校生物・ワクワク宣言!!」「実験観察の勘どころ」「植物を集める!! 」「フォトコンテスト 生物科学学会連合」)。
目次
◎特集:食虫植物研究の最前線 ―普遍性と多様性を探る
総論.食虫植物はどのように進化したか ―流用の進化史
長谷部 光泰(基礎生物学研究所)

1.食虫植物の海を越えた分布拡大 ―日本新産のワカクサイシモチソウを例に
早川 宗志(ふじのくに地球環境史ミュージアム)/濱地 秀徳

2.日本のナガバノイシモチソウ類 ―分類学的整理,進化的背景と保全
渡邊 幹男(愛知教育大学)/田川 一希(鳴門教育大学)

3.食べるか,食べられるか? ―食虫植物と昆虫の進化的攻防
田川 一希(鳴門教育大学)/大崎 遥花(兵庫県立人と自然の博物館)

4.食虫植物のゲノム進化
福島 健児(国立遺伝学研究所)

5.ハエトリソウの情報処理 ―植物における記憶や触覚のような仕組み
須田 啓(埼玉大学)

6.モウセンゴケの動きを操る電気シグナル ―神経のない植物の活動電位の謎を追う
瀬上 紹嗣(基礎生物学研究所)

◎連載
日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全
[第15回]多様な「サワガニ」の魅力 ―“普通種”の多様性解明と保全に向けて
國島 大河(摂南大学)/高田 賢人(和歌山県立自然博物館)

高校生物・ワクワク宣言!!
とにかく&フィールドへ! ―伝統を引き継ぎながら新たな挑戦
髙橋 友理(岩手県立盛岡第一高等学校)

実験観察の勘どころ
ヒドラの安定的な飼育培養法・再生実験方法およびヒドラの産卵について
鈴木 恵子(法政大学国際高等学校)

植物を集める!!
[第24回]メンデル・マニュスクリプト
長田 敏行(東京大学名誉教授・法政大学名誉教授)

◎投稿
精子の形と行動 ―その多様性と進化
稲葉 一男(筑波大学)
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