ドラッカー曰く「皆が正しいと思うことは大体間違っている」。
憂憤の賢者が解き明かす「市民球団」のリアル。
「カープはお金がないから仕方ない」――その説明は、いまも本当なのか。
官報の決算公告をたどると、利益剰余金は約86億円。一方で、選手の推定年俸総額は12球団最下位である。著者は球団の経営資料を広島市に情報公開請求したが、届いたのは金額がすべて黒く塗られた書面だった。
本書は、誰でも手に入る公開情報だけを積み上げ、「お金がない」「市民球団」「育成のカープ」という三つの常識を問い直す。なぜ補強しないのか。なぜ主力は出ていくのか。なぜ県外ではマツダスタジアムの試合が気軽に見られないのか。なぜ真夏の昼に試合をするのか。カープファンが長年抱いてきた疑問を、豊富なデータで検証。復活への道筋を示す。
市民が球団を救った創設期の実像、ドラフトの意思決定、FAと流出、猛暑と日程、そして広島の外にいるファンまで。批判のための本ではない。次に勝つために何を変えるべきなのかを示す、ファンによる球団経営の提言である。