吉田尚令が力強いタッチで描くアイヌに伝わる英雄譚!
支笏湖という深く冷たい湖に、巨大なアメマスがすんでいた。
動物だけでなく人間までも飲みこみ、暴れては地震をおこし、人々から、それはそれは恐れられていた。
見かねた村の勇者オアィヌルシクルの手により大アメマスは倒されたが、オアィヌルシクルは戻ってはこなかった。
戦いから10年がたった。
オアィヌルシクルの息子ポンオアィヌルシクルは、姉と共にすくすくと成長していた。
しかし、ある日彼の元へ届いたのは大アメマスが生きていたという知らせで……
「おれが大アメマスをたいじしてやる!」
アイヌに伝わる、巨大な悪へ挑む少年少女の物語。
美しい湖を舞台に描かれる迫力のシーンや、緻密に描かれたアイヌ文様が、読者を物語の世界へ誘います。