名著『テロルの現象学』前史
はじめて系統的に記述される笠井潔の「革命家」時代。
〈68年〉精神が切り拓いた地平と「未決の問い」が露出する。
市民社会的に微温化して延命をはかるマルクス主義をまっこうから拒絶する、半世紀前から変わらない圧倒的な思考と理論構築。そして、いままた21世紀の「革命」を問う。
〈68年〉当時にブントや中核派や解放派で活動していた同世代の回想録は目につくが、それ以外の小党派の活動家による類書は少ない。本書の新稿部分は、二〇歳を挟んだ六年間を共労党の党員として生きた者による当時の証言でもある。