覚えることより、忘れないこと。
学校に行けなくなった少女が、公園のベンチで出会ったのは、
優しくて、少し変わった老人だった。
中学2年生のルナは友人関係に疲れ、学校へ足を向けられなくなっていた。
ある日、弟を追いかけた公園で出会った老人「マーくん」。
船乗りとしての人生、失敗談、そして早くに亡くした弟への想いを語りながら、
英語を教えてくれる彼との他愛ない対話が、ルナの毎日を少しずつ変えていく。
けれどその正体には、想像もしていなかった真実が隠されていた――。
忘れないこと。それだけが、離れていく人と繋がる唯一の方法だから。