狂歌摺物 江戸狂歌人の遊戯

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狂歌摺物 江戸狂歌人の遊戯
  • 発売日:2026/06/22
  • 出版社:文学通信
  • ISBN:9784867661291

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狂歌摺物 江戸狂歌人の遊戯

狂歌摺物 江戸狂歌人の遊戯

通常価格 7,480 円(税込)
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  • 発売日:2026/06/22
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商品説明
明和六年(1769)の江戸を起点とする、和歌の遊戯的な形式である、狂歌。その流行は、またたくまに大きなうねりとなる。狂歌の大衆化を背景に「江戸狂歌人」たちが生み出したもののひとつが、本書のテーマ、狂歌摺物だ。

狂歌人たちは毎年正月などにあいさつを兼ねて自詠、あるいは自身の作も含む数人のなかまの狂歌を載せ、多くは浮世絵師らによる絵を添えた印刷物を制作、交換しあった。これが通称「摺物」である。

本書の各章で論じる狂歌摺物は、狂歌人たちが正月に合わせて自身の詠を自費で板行したものが中心となる。その作は、狂歌なかまら、手渡した相手にみずからの詠を披露するだけでなく、デザインや趣向も含めておのれの知識人としての着眼点のおもしろさ、趣味のよさを誇示する媒体でもあった。

近世日本において広く共有された知の世界をあざやかに見せてくれる狂歌摺物。その知的世界にさらにわけ入るための全9章。

執筆は、浅野秀剛、John T. Carpenter、馬場淳子、小林ふみ子、牧野悟資、Mary Redfern、櫻井貴基、山際真穂、Daan Kok。

狂歌摺物という文化的所産にどうたち向かうのか。江戸時代研究必携書。フルカラー、本書所論狂歌摺物シリーズ一覧付き。
目次
はじめに――〈知的で粋な自己〉表現の媒体としての摺物
[小林ふみ子]

一、狂歌摺物とは
二、なかまとつくる揃物
三、和の典籍から
四、漢の要素、蘭の要素

第一章 三陀羅法師の摺物・狂歌本とその周辺
[浅野秀剛]

はじめに
一、三陀羅法師と狂歌本――撰、編のものを中心に、狂歌本以外のものも含む
二、三陀羅法師が関係した(推定を含む)狂歌入摺物――シリーズ摺物以外、錦絵を含む
三、千秋連のシリーズ摺物
四、千秋連と三陀羅法師とシリーズ摺物
おわりに

第二章 窪俊満と好古家画題――摺物・狂歌・画賛の合作
[John T. Carpenter]

はじめに
一、俊満の歌と知のネットワーク
二、俊満描く六歌仙と合作画賛
三、素材に対する崇敬 名物革仝印籠仝根付
四、古典文学主題の作品
おわりに

第三章 平安文学を題材とした岳亭画「本町連物がたり十番」について
――『浜松中納言物語』『狭衣物語』の絵画化の方法を軸に
[馬場淳子]

はじめに
一、狂歌の翻刻と図版
二、『浜松中納言物語』の稀少性と『とりかへばや』『風葉和歌集』との関わり
三、狂歌師について
四、各摺物の読解
五、『狭衣物語』の天人について
結び

第四章 稀覯本を摺物にする
――四方側制作・柳々居辰斎ら画「永正年間何曽合」と好古趣味
[小林ふみ子]

はじめに
一、正倉院御物
二、一節切尺八
三、故実考証の利用
四、やぶさめ
五、俗事の考証
おわりに

第五章 「元禄歌仙貝合」考
――文政四年当時の四方側及び歌学・和学的位置づけ
[牧野悟資]

はじめに
一、狂歌判者と側と連
二、文政四年までの真顔と四方側の狂歌活動
三、「元禄歌仙貝合」興行の執事森蔭亭春秋
四、森蔭亭春秋の養父秋長堂物梁
五、「元禄歌仙貝合」が『六々貝合和歌』の貝を採用した理由
六、文政四年における『夫木和歌抄』の意味
七、「元禄歌仙貝合」の画題
八、「元禄歌仙貝合」の狂歌 / おわりに

第六章 版画化された列女
――江戸時代における模範的女性像
[Mary Redfern]

一、欧米のコレクション所蔵の「葛飾連額面婦人合」
二、「額面婦人合」の制作
三、「葛飾連額面婦人合」の女性たち
四、列女伝のブーム
五、孝子・列仙の道筋
六、「額面婦人合」のコンテクスト
七、江戸・明治の列女
八、列女の道筋

第七章 岳亭春信画「葛飾連名数十番」の漢画系画題
――文々舎蟹子丸と岳亭
[櫻井貴基]

はじめに
一、作品概要
二、狂歌師
三、岳亭春信の初期の摺物
四、文々舎蟹子丸と岳亭
おわりに

第八章 和漢の画題の由来
――葛飾北斎画「楉垣連五番之内和漢画兄弟」をめぐる考察
[山際真穂]

はじめに
一、「楉垣連五番之内和漢画兄弟」とは
二、「司馬相如と児島高徳」
三、「司馬光と柴田勝家」
四、「諸葛亮と牛若丸」
五、「劉備と佐々木高綱」
六、「趙雲と武内宿禰」
おわりに

第九章 時を知る
――狂歌摺物にみる時計と暦という時間意識の形像
[Daan Kok]

はじめに
一、時を知る
二、時を計る
三、時を考える
おわりに

付録 本書所論狂歌摺物シリーズ一覧
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