メルヴィルの黙示

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メルヴィルの黙示

メルヴィルの黙示

巽孝之 (監修)
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商品説明
日本メルヴィル学会10周年記念出版
The Decennial Publication of the Melville Society of Japan

本論集では、メルヴィル作品の文脈、19世紀アメリカの政治的歴史的文脈、
そしてアメリカ文学史的文脈という三つの視点から、
難解をもって知られる問題作『ピェール』を多角的、総合的に論じる。

作品全体を覆う「曖昧性」=黙示への応答
目次
はじめに(牧野有通)

本論集について(髙尾直知)


第Ⅰ部 『ピェール』と他のメルヴィル作品

◉第一章 スター作家の運命
     —雑誌文学者メルヴィル(巽 孝之)

◉第二章 『ピェール』に映る自画像
     —「熱帯の夏」の衣装とその脱衣(大川 淳)

◉第三章 メルヴィルの描く父の肖像
     —『レッドバーン』から『ピェール』へ(竹内美佳子)

◉第四章 偽りの試みとハルモニア
     —『白鯨』から『ピェール』への移行(関根全宏)

◉第五章 沈黙または音楽の発見
     —『ピェール』と「バートルビー」における人間の了解不可能性について(高橋利明)

◉第六章 貧困の美学(ポヴァティレスク)
     —『ピェール』と「コケッコッコー!」における慈愛と慈善(斎木郁乃)

◉第七章 「狂気の詩人が詠いあげる午後」
     —『ピェール』の詩、「ピアザ」の詩学(小南 悠)

◉第八章 「世界でもっとも真実を伝える本は嘘である」
     —『ピェール』における虚構の戦略(笠根 唯)

◉第九章 サドル・メドウズからエルサレムへ
     —メルヴィルの詩心の水脈を探して(宇野雅章)


第Ⅱ部 『ピェール』の歴史性・政治性

◉第十章 先住民の小道を辿って
     —イザベルのモホーク族の系譜(大島由起子)

◉第十一章 アサイラム、あるいはアナクロニズム
     —『ピェール』における他者の居場所(古井義昭)

◉第十二章 『ピェール』における沈黙と音楽
     —ベートーヴェン風のワルツが表すもの(真田 満)

◉第十三章 花から根へ
     —『ピェール』の植物的文体(ボタニカル・スタイル)(小椋道晃)

◉第十四章 ピェールはなぜ「声」に心を動かされたのか
     —活字文化と「声」の文化に挟まれるピェール(藤本幸伸)

◉第十五章 真の作家はだれか
     —『ピェール』にみる作家主権とアメリカ民主主義の連関(田ノ口正悟)

◉第十六章 肖像を経験すること
     —『ピェール』における〈真理を告げる芸術〉(上原正博)

◉第十七章 イーゼルと緑の蔓
     —『白鯨』から『ピェール』への系譜(小川恭佑)

◉第十八章 大西洋をつなぐボヘミア
     —『ピェール』とラファエル前派の共振(貞廣真紀)

◉第十九章 『ピェール』における黙示録表象
     —近代白人文明への警告(西浦 徹)


第Ⅲ部 『ピェール』と他のアメリカ人作家

◉第二十章 『ピェール』における家庭小説批判
     —同時代作家間の住まいの描写の比較を手がかりに(辻 祥子)

◉第二十一章 『ピェール』とホーソーンの暗闇
     —メルヴィルの創作原理と黙示録の変奏(鈴木一生)

◉第二十二章 感傷の黙示録
     —『ピェール』と『七破風の屋敷』(髙尾直知)

◉第二十三章 暗い家
     —『ピェール』とフォークナー作品をつなぐ(牧野有通)


おわりに  第十回国際メルヴィル会議から十年が過ぎて(巽 孝之)


主要『ピェール』研究紹介(大島由起子)
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