〈災害〉文学の可能性
  • 発売日:2026/03/04
  • 出版社:作品社
  • ISBN:9784867931356
通常価格 3,960 円(税込)
通常価格 セール価格 3,960 円(税込)
SALE 売り切れ
  • 発売日:2026/03/04
  • 出版社:作品社
  • ISBN:9784867931356
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で店頭在庫と店舗お受け取り可否が確認できます。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
作家の想像力とは?

自然災害、気候変動、環境汚染、戦争、ホロコースト、ジェノサイド、奴隷制度、原発事故、パンデミック――

時代や地域、文化や言語を超えて、作家の想像力は、〈時間〉と〈場〉に沈殿し隠れていた悲惨な記憶に形を与え、浮かび上がらせ、光を与える。
事実と虚構の間[あわい]を埋めようとする文学の想像力は、「真実が攻撃される」時代に、決してフェイクなどではない……

「言葉が揺らぐ時代にあって文学とは何であるか、〈災害〉を描く文学を通じて見えてくるものがあるのではないか。本書はそうした問題意識も有している。権力による大学やメディアへの検閲と統制、気候変動など科学データの消去、陰謀論の拡散、国立歴史博物館展示への介入、トランスジェンダーや奴隷制を描く文学を図書館から閉め出す禁書運動、歴史とその記憶の書き換え、真実や事実が攻撃に晒され権力者に都合のよい〈現実〉がつくられるというトランプ的ポスト・トゥルース政治のなかで、文学の言葉は事実を模索し、真実を見つめる思考を促す力をもちうるのではないか。」――本文より

【目次】
序章 文学は〈災害〉をどのように描くか(庄司宏子)
  第Ⅰ部 災害とその記憶の〈時間〉
第1章 以後の時間に残されること 戦後と震災後をつないで津島佑子『ヤマネコ・ドーム』を読む(木村朗子)
第2章 気候危機とともに生きるということ ダイアン・クック『静寂の荒野[ウィルダネス]』にみる平時感覚の再調整(結城正美)
第3章 「当事者性」に抗する文学 キャリル・フィリップスとトニ・ハリソンの作品を中心に(小林英里)
  第Ⅱ部 〈災害〉とその記憶の〈場〉
第4章 戦後処理とディアスポラに関する比較文学研究 旧「西プロイセン」の戦後文学(西成彦)
第5章 プランテーションから刑務所へ 奴隷制度の遺制を描く現代アメリカ小説――ウィリアム・フォークナー、ジェズミン・ウォード、コルソン・ホワイトヘッド(庄司宏子)
第6章 視覚芸術における表象の間文化性とドキュメンテーション アンデスの「先住民」アーティストの軌跡(細谷広美)
あとがき/図版出典一覧/索引(人名・事項・作品名)
目次
序章 文学は〈災害〉をどのように描くか(庄司宏子)

第Ⅰ部 災害とその記憶の〈時間〉 
第1章 以後の時間に残されること 戦後と震災後をつないで津島佑子『ヤマネコ・ドーム』を読む(木村朗子)
 はじめに
 一 戦後に起こっていたこと
 二 ルニット・ドームの問いかけ
 三 混血児の問題系
 四 混血児をめぐる社会
 五 オレンジ色の恐怖とはなにか
 おわりに

第2章 気候危機とともに生きるということ ダイアン・クック『静寂の荒野[ウィルダネス]』にみる平時感覚の再調整(結城正美)
 はじめに
 一 気候変動と文学
 二 生存の物語としての『静寂の荒野[ウィルダネス]』
 三 家族関係から類縁関係へ
 おわりに

第3章 「当事者性」に抗する文学 キャリル・フィリップスとトニ・ハリソンの作品を中心に(小林英里)
 はじめに
 一 開かれたトラウマ小説にむけて
 二 カルース理論の可能性と問題点
 三 キャリル・フィリップスの『より高い土地』と『血の性質』についての批評をめぐって
 四 多方向の記憶、パリンプセスト・メモリー、ポストメモリー
 五 トニ・ハリソンの『ヒロシマの影』
 六 「アウシュヴィッツ以降の詩」
 七 「一九四五年八月に寄せるソネッツ」
 八 『ヒロシマの影』
 おわりに

第Ⅱ部 〈災害〉とその記憶の〈場〉 
第4章 戦後処理とディアスポラに関する比較文学研究 旧「西プロイセン」の戦後文学(西成彦)
 はじめに
 一 グダンスク訪問
 二 軍事オタクの少年たち
 三 国の内と外、民族の内と外
 四 モドリン
 五 ポーランド騎兵隊
 六 前線と銃後
 七 アウシュヴィッツの後で
 八 シュトットホーフ収容所
 九 「ユダヤ人問題」
 一〇 「玉ねぎの皮をむく」
 一一 転校生
 一二 「西プロイセン」
 一三 第三帝国の終焉
 一四 ヒュレの挑戦
 一五 「脱神話」
 一六 パルチザンごっこ
 一七 青春群像
 一八 歴史の隙間
 一九 難民たちの通過と滞留
 二〇 レムとヒュレ
 二一 ハンザ都市ダンツィヒ
 二二 消えた筏乗り
 おわりに 時間恐怖[クロノフォビア]

第5章 プランテーションから刑務所へ 奴隷制度の遺制を描く現代アメリカ小説――ウィリアム・フォークナー、ジェズミン・ウォード、コルソン・ホワイトヘッド(庄司宏子)
 はじめに ポスト・プランテーション時代のプランテーション
 一 新たな黒人の拘束システム――囚人貸出制度から刑務所農場へ
 二 ミシシッピ州立刑務所パーチマン・ファームの誕生
 三 白塗り[ホワイト・ウォッシング]されるパーチマン・ファーム――フォークナーが描くパーチマン・ファーム
 四 「破滅の行先」――ジェズミン・ウォードが描くパーチマン・ファーム
 五 少年矯正学校のなかで再現される奴隷制度――フロリダ州立ドージア・スクール
 六 「監獄のなかの監獄」――コルソン・ホワイトヘッドの『ニケル・ボーイズ』を読む
 おわりに パーチマン・ファームで文学を教える

第6章 視覚芸術における表象の間文化性とドキュメンテーション アンデスの「先住民」アーティストの軌跡(細谷広美)
 はじめに
 一 一九八八年アヤクチョ市、エディルベルトとの邂逅
 二 レタブロ
 三 紛争とレタブロ
 四 ペルー真実和解委員会と線描画の誕生
 五 線描画とレタブロ――表象の当事者性と間文化性
 六 新型コロナウイルス感染拡大と新たなドキュメンテーション
 七 政治参加
 おわりに

あとがき
図版出典一覧
索引(人名・事項・作品名)
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品