アメリカの歌に登場する「色」の背後にある、深く豊かな世界を紐解く!
「テキサスの黄色いバラ」「幸せの黄色いリボン」「赤い谷間の河」「ブルームーン・オブ・ケンタッキー」「オールド・ブラック・ジョー」「ホワイト・クリスマス」……
《ぼくは、エルヴィスのロックや彼を追い出したカントリー・ミュージックに影響されて、中学の後半ぐらいから自分でも演奏し歌うようになった。最初はカントリー、やがてブルーグラス・ミュージックに興味が移り、それから現在までアパラチアン・ルーツ・ミュージックを形成するアイルランドやスコットランドやイングランドを故郷とするアメリカン・ルーツ・ミュージックに親しむうち、アメリカの歌には「色」を歌ったものが多いことに気づくようになった。
なぜだろう。なぜアメリカの楽曲は、「色」を取り上げるものが多いのだろうか。そしてあれこれ曲を聴いているうちに、歌われる「色」には何か特別な意味があるのではないか、言葉を変えれば「色」を歌うことによってある種の思い、心根や歌の背後に隠された物語などを示唆しているのかもしれないと思うようになった》。
『アメリカは歌う。』で、建国以来現在までのアメリカで生まれた歌に秘められた謎と人びとの想いを追いながら、知られざるもう一つのアメリカの姿を描き出した著者が、満を持してアメリカの歌に秘められた「色」の秘密に迫る。アメリカじゅうを旅し、ブルーグラス奏者として今でも歌い続けている著者ならではの画期的音楽史!