序章 ジェイムズ・ジョイスとアイルランド大飢饉
第一章 マンガンとミッチェルを読むジョイスを読む――大飢饉人災説の系譜とテクストを介した追体験
第二章 ポリー・ムーニー、あるいは謀略のタイピスト――「下宿屋」における大飢饉後の晩婚化社会と女性の就労
第三章 「ベルファストの贈り物」、あるいは大飢饉後のアイルランドにおける「魔女」――「土」の政治性を再考する
第四章 その名を語りえぬ亡霊――「死者たち」に取り憑く大飢饉の記憶
第五章 傷ついたジャガイモ、あるいはテクストの政治的無意識――『若き日の芸術家の肖像』と『次こそ必ず』における大飢饉表象の比較を通して
第六章 「硬く、黒く、しなびたジャガイモ」の政治学――ポスト大飢饉小説としての『ユリシーズ』
終章 空腹のアイルランドとジョイスの渇望