1980年に復刊後、斎藤純、平谷美樹、大平しおりら数々のプロ作家を輩出してきた岩手日報社発行の文芸誌「北の文学」。2026年版は岩手日報創刊150周年を記念した「岩手日報文学賞」を総特集。岩手ゆかりの作家・柚月裕子さんと沼田真佑さんを選考委員に迎え、応募総数272編の中から節目を飾る短編小説を選びます。誌面では2人による最終選考会を詳報するほか、入選作を全文掲載。口絵には柚月さんと沼田さんの特別寄稿を掲載します。
また、2025年12月に急逝した内館牧子さん(享年77)の追悼特集を収録。盛岡文士劇を通じて交流が深かった脚本家・道又力さんの追悼文をはじめ、内館さんが手がけた脚本や著書など「全仕事」をまとめました。新聞連載「終わった人」終了後、岩手日報に寄稿した「あとがき」や、高橋克彦さんとの過去の対談も収め、在りし日の内館さんを偲びます。
西和賀町出身のエッセイストで雪氷研究家として知られた高橋喜平さん(享年95)の没後20年特集も。「北の文学」に寄稿した3編を再録したほか、日本エッセイストクラブ賞に輝いた『雪国動物記』から野鳥を観察した1編を掲載。盛岡在住のエッセイスト澤口たまみさんの寄稿文とともに、岩手が生んだ名エッセイストを振り返ります。
文学作品ゆかりの地をたずね歩く「文学さんぽ」では、角川俳句賞に輝いた昭和の俳人・山崎和賀流を取り上げています。