普通の人々が、日常生活の中で自然に表現する信仰――ロザリオを手にする姿、聖母マリアへの素朴な祈り、守護天使への短い呼びかけ、聖人への静かな願い――このような「民間信心」の中にこそ深い霊性があります。
深い霊性とは、専門知識をもち、高度な訓練を受けた専門家だけのものではありません。素朴な民間信心の背後には、教会を支えてきた神の民の深い霊性がやさしく息づいています。
本書は静けさの中に宿る神の優しさを言葉にし、天と地がどのように結ばれているかを聖書、カトリック教会の伝統、霊性神学、そして、カトリック司祭である著者の体験を通して、丁寧にたどる霊的な旅への招待状です。
第1部では、ヤコブの梯子(創世記28章)をヒントに、天と地を結ぶ霊的な道について解き明かします。
第2部では、聖心の優しさ、聖母マリアの導き、天使の光、聖人たちの証しという、神が私たちに贈ってくださった「天と地をつなぐ四つの扉」をくわしく紹介し、その向こうに広がる神の優しさと光がつつむ世界へと読者を招きます。
「この本を手に取るとき、どうか急がず、ゆっくりとページをめくってください。あなた自身の人生の中にある「天と地の梯子」が、静かに姿を現すかもしれません」(「まえがき」より)