時代で読み解く一八世紀フランス文学

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商品説明
時代を知ると、文学がもっと面白くなる!魅惑の18世紀フランス文学の世界
18世紀は理性に導かれる啓蒙の世紀であり、かつ19世紀のロマン主義の源流ともなる感傷と感情の発露の世紀でもある。このような世紀の精神は、17世紀末から18世紀初頭の宗教的、政治的、経済的危機を起源とする。フランス革命、マリー=アントワネット、ロココ文化、啓蒙思想……「暴力」と「優雅繊細」、そして「思想」を連結する18世紀フランス文学とはどのようなものなのか。高まる読書熱の中声高に叫ばれた小説有害論、サロンとカフェが文学の発展において果たした役割、厳しい統制の中で作品を発表した哲学者たちの闘いなど、文学をとりまくさまざまな要素をわかりやすく解説。時代を知り、読書をもっと楽しむための教養書。
コロナ禍にオンラインで行われた大阪大学外国語学部の授業の講義原稿をもとに再構成した臨場感あふれる語り口で時代とともにテクストを読み解き、読者を魅惑の世界へいざなう。取り上げるテクストの一部のフランス語原文を文法解説とともに読めるweb付録つき。
目次
読者のみなさまへ

第一章 一八世紀フランス文学―光明と感情
1.ヨーロッパ精神の危機
2.一八世紀フランスのイメージ―ロココと革命
3.ルサージュ『ジル・ブラース物語』*を読む
4.貴族とは
5.小説の興隆

第二章 哲学者たちの文学
1.フィロゾーフたちの文学、闘い
2.文化発信の場―アカデミー・サロン・カフェ
3.文人、フィロゾーフの出身階層と経済的基盤
4.モンテスキュー『ペルシア人の手紙』*とオリエントブーム
5.哲学的コント―ヴォルテール『カンディード、あるいはオプティミスム』*

第三章 小説の勃興と小説バッシング
1.読者層の拡大と小説の位置付け
2.小説有害論と女性
3.絵画における書物
4.小説の序文

コラム 行商本の世界―民衆と文字文化

第四章 文化交信の場―文芸サロンとカフェ
1.一八世紀の主要な文芸サロン
2.小説に描かれたサロン―サロンの寵児マリヴォーのサロン主催者評
3.カフェ―文化交信の場
4.文学作品に描かれたカフェ

第五章 都市パリの変貌
1.人口
2.一八世紀のパリの風景―エッフェル塔も、凱旋門も、オペラ座もない!
3.パリの匂い―メルシエ『タブロー・ド・パリ』
4.ディドロ『ラモーの甥』*に見るパリ
5.成り上がり者の行程―マリヴォー『成り上がり百姓』*のパリ

第六章 文学作品に見る奴隷制
1.一八世紀ヨーロッパにおける奴隷制
2.ヴォルテール『カンディード、あるいはオプティミスム』*のスリナムの黒人
3.ベルナルダン・ド・サン=ピエール『ポールとヴィルジニー』における奴隷
4.オランプ・ド・グージュ『ザモールとミルザ』(『黒人奴隷制』)

第七章 文学作品に描かれた出会いの場面―『マノン・レスコー』*『マリアンヌの生涯』*『新エロイーズ』*より
1.恋愛を発生から描く
2.初めての出会い
3.再会

第八章 革命前夜の文学
1.一七三〇年代から一八〇〇年までの文学の傾向
2.ラクロ『危険な関係』*
3.ベルナルダン・ド・サン=ピエール『ポールとヴィルジニー』*に見る美徳
4.ボーマルシェ『フィガロの結婚』*

コラム 一八世紀フランスの郵便事情

第九章 女性作家たち
1.文学史における女性作家
2.タンサン夫人『コマンジュ伯爵の回想録』
3.リコボニ夫人『クレシ侯爵の物語』

あとがき

年表

参考文献

* つきの作品はweb付録(フランス語原文テクスト+文法解説)あり。
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