「東洋道徳、西洋芸術」 幕末日本への視座

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商品説明
日本の近代化への一つの指針を示した、佐久間象山の「東洋道徳、西洋芸術」思想。この思想はいかにして形成されたのか、またその内実と特質はどのようなものであるのか。本書はこれまでの近代化論の枠を超え、儒学の「礼楽」という新たな視点から「東洋道徳、西洋芸術」思想を解明し、斬新な幕末思想史研究を構築する。
目次
凡例

 序章
  一 問題意識
  二 佐久間象山の生涯略歴およびその歴史的評価
  三 佐久間象山の思想に関する先行研究と課題
  四 本書の視点・目的と構成

第一部 佐久間象山の学問思想―「東洋道徳、西洋芸術」の思想的基盤として
 第一章 佐久間象山の朱子学理解―「居敬」に注目して
  はじめに
  一 象山の朱子学理解における「敬」
  二 象山における「窮理」と「居敬」
  三 象山の朱子学における「居敬」の内容
  四 象山の朱子学における「礼」の位置づけ
  おわりに

 第二章 佐久間象山における朱子学の実践―「居敬・窮理」の方法論を中心に
  はじめに
  一 「敬」に立脚した実践―「懼」の視点から
  二 洋学の学問方法としての「居敬・窮理」―砲学を例にして
  三 「東洋道徳、西洋芸術」における「居敬・窮理」の意義
  おわりに

 第三章 佐久間象山における琴学の全体像
  はじめに
  一 象山における琴学の習得
  二 象山における琴学資料の蒐集と『琴録』の編纂
  三 琴学からみる象山の礼楽思想
  おわりに

 第四章 佐久間象山における『琴録』の編纂および象山の楽律思想
  はじめに
  一 『琴録』の写本について
  二 『象山全集』の編纂と『琴録』
  三 『琴録』の編纂形式と内容
  四 『琴録』からみる象山の楽律思想
  五 『琴録』の特色―荻生徂徠『琴学大意抄』と対照して
  おわりに

第二部 佐久間象山の政治思想―「東洋道徳、西洋芸術」の実践のために
 第五章 佐久間象山における『家礼』受容―『喪礼私説』に着目して
  はじめに
  一 『喪礼私説』の全体像
  二 『喪礼私説』の特色
  三 象山における儒式喪礼に対する態度の転換
  おわりに

 第六章 佐久間象山『喪礼私説』の礼式について
      ―「治棺」・「作主」・「誌石」・「墓碑」を例として
  はじめに
  一 『喪礼私説』における「治棺」
  二 『喪礼私説』における「作主」
  三 『喪礼私説』における「誌石」・「墓碑」
  おわりに

 第七章 佐久間象山の政治思想における儒教儀礼の位置づけ
      ―『喪礼私説』の政治的意義を通じて
  はじめに
  一 文久の改革項目に対する象山の批評
  二 儒式喪礼制度化の意義
  三 『喪礼私説』における喪服
  四 象山における幕府服忌令の訂正構想
  おわりに

 第八章 佐久間象山における政治体制の構想―「徳」という要素を中心に
  はじめに
  一 象山の君臣観―「徳」の視点から
  二 象山における政治思想の支点としての「東洋道徳」
  三 象山における国体論のメカニズム
  おわりに

 第九章 佐久間象山の政治言説における儒学経典の活用
  はじめに
  一 象山の軍事主張における儒学使用の手法
  二 象山の外交・人材主張における儒学の知恵
  三 象山の制度改革言説における儒学的典拠
  おわりに

 終章
  一 本書の成果
  二 東アジア思想史研究への展望

 参考文献
 初出一覧
 あとがき
 人名索引
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