静かにしてくれないか

サンプルサンプル

静かにしてくれないか

静かにしてくれないか

李 春喜 (翻訳)
通常価格 3,520 円(税込)
通常価格 セール価格 3,520 円(税込)
SALE 売り切れ
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で店頭在庫と店舗お受け取り可否が確認できます。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
 J・ロバート・レノン氏は、アメリカ・コーネル大学で教鞭をとる教授でありながら、精力的に創作活動を続ける現役作家である。これまでに数々の長編小説と短篇集を発表し、その独自の文体と鋭い洞察力によって、アメリカ文学界で高い評価を受けてきた。今回、私が翻訳を手がけたのはレノン氏の3作目の短編集 Let Me Think(2021)である。71編の作品が収められたこの短編集は、原著において1頁19頁の掌編であるが、どの作品も、日常の中に潜む不条理な真実を機知に富んだユーモラスな文体で描き出している。
 レノン氏の物語の魅力は、平易でありながらも奥行きのある文章にある。登場人物たちは、誰もが共感できる「ごく普通の人々」であるが、その行動や思考の背後には、人間関係のもつれや、現実と意識の間に広がる深い闇が見え隠れする。
 レノン氏の前作の短編集 See You in Paradise(2014)では、14編の作品が「いま・ここ」とは異なる時空との接触を描き、読者を幻想と現実の狭間へと誘った。本作Let Me Thinkにおいても、レノン文学の核心である「多層的な現実」が、軽妙な語りと奇抜な発想によって鮮やかに描き出されている。 
今回の短編集は、一見、無意味に思える短文の寄せ集めのように見えるが、読み進めるほどに、私たちの生きる現実が決して一様ではなく、無数の意識の集積であることに気づかされる。氏の作品は、単なる娯楽作品ではなく、私たちが生きるもう一つの現実を照らす「一つの思考実験」である。そのことは、日本を代表する翻訳家・柴田元幸氏が、レノン氏の作品をいくつか紹介されていることからも覗える。氏の文学的価値は高く、アメリカ文学史に名を刻む現代作家の一人であることは間違いない。
 私は2022年9月、レノン氏が勤務するコーネル大学を訪問し、学部生、大学院生、教授陣に向けてLet Me Thinkの日本語翻訳の意義を解説してきた。その場には、世界的な文学理論家で、現在、コーネル大学名誉教授であるジョナサン・カラー氏も同席されており、カラー氏も、レノン氏の作品を激賞されていた。カラー教授からは、レノン氏の作品を翻訳する私の仕事に対して心のこもった励ましの言葉をいただいた。カラー氏の激励を裏切ることのないよう、これからもレノン氏の作品を日本の読者に届けていきたい。
目次
ONE
 女の子
 男の子
 欲しい(ステッキ)
 欲しい(ナッツ)
 青いライト、赤いライト
 多指症
 結婚(責任)
 結婚(愛)
 結婚(ゲーム)
 丘の上の山小屋(1)
 扉

TWO
 いつものように、カラスだけが
 ピン
 紛失と喪失
 潔癖
 スーパーアメリカ
 西から東
 結婚(パイ)
 結婚(傘)
 結婚(感嘆符)
 反復
 掃除(ほこり)
 洗い流す(すべて)
 ジムの眼球
 あだ名
 過越しの祭り―シミタール刀のためのリポグラム―
 静かにしてくれないか
 セラピー

THREE
 冬の呼び出し
 暗闇の中で
 丘の上の山小屋(2)
 無名
 怪物
 誰も観ない映像
 結婚(コーヒー)
 結婚(飼い犬)
 結婚(ウィスキー)
 規則
 #学部研修会
 ソードの9
 ニアミス博物館
 丘の上の山小屋(3)

FOUR
 パン屋
 追悼カード
 嵐
 ノートブック
 階段を転げ落ちる
 結婚(結婚)
 結婚(病気)
 結婚(謎)
 11
 サービスエリア
 フクロウ
 夫
 ヴェラについてあなたが知らなかったかもしれないこと
 動物の死

FIVE
 もう終わったんだ
 小さな光の爆発によって
 死(映画)
 死(その後)
 死(何か)
 おそらくないだろう
 泥
 結婚(離婚(パイ))
 聖歌隊
 蝋燭
 サーキット・シティー
 丘の上の山小屋(4)
 主語と動詞
 なぜなら
 終わり

謝辞
訳者あとがき
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品