地下資源に恵まれた宮城県では、かつて数多くの鉱山が稼行し、地域の産業と暮らしを支えていた。しかしその多くの鉱山は今は閉山から長い年月のが経ち歴史の中に忘れ去られてしまっている。本書は、宮城県内の代表的な 151 の金属・非金属鉱山 を精選し、各鉱山の 位置、鉱床の概要、産出鉱物、沿革 を中心に体系的にまとめた。長年の文献調査に加え、著者による丹念な現地踏査の成果を反映し、坑口や鉱山施設の痕跡、鉱物の産状、アクセス状況など、現在の姿を詳細に記録。忘れられた鉱山の歴史を掘り起こし、地域の文化・産業史を立体的に理解するための、貴重な資料となる一冊。近年、著名な鉱山がジオパークや日本遺産・世界遺産として再評価される一方で、未だ多くの鉱山が忘却の彼方に置かれたままである。鉱山跡が観光資源として活用され始めた今こそ、鉱山の歴史を正確に記録し、後世へ継承することが求められている。