古代史に残る多くの疑問を解き明かしてきた著者の、未発表を含む最新にして最終の論文集――果たして何があったのか。膨大な知識、知見を駆使して日本のはじまりを洞見した自筆論考決定版。田中英道の日本史学の中核をなす、古代日本におけるユダヤの影響、最新の考古学的発見に照らして解読する日本書紀・古事記、神武東征の真実、古代の中心地・奈良の隠された歴史など、著者独自の論考の過程を余すとこなく記した一冊。文献史学、考古学だけに依らない田中史学の理解を深め、研究者、読者は期せずして時を散歩することになる驚愕の歴史文献! 日本國史學會理事・矢野義昭氏による追懐文収録。
田中氏の逝去から1か年という時節に、氏が理事長を務めた日本国史学会の学会誌『日本國史學』へ寄稿した6つの最終論文(未発表論文含む)を1冊にまとめ刊行!!
東北大学名誉教授。美術史家。東京大学文学部仏文科及び同美術史学科卒業後、ストラスブール大学に留学し博士号を取得。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として注目されるとともに、フォルマリズムという知の技法によって日本史研究についても高い評価を得る。平成24年には日本国史学会の設立に携わり、初代代表理事に就任する。おもな著作に、『ミケランジェロの世界像』『日本美術全史世界から見た名作の系譜』『日本の歴史 本当は何がすごいのか』など。