「もう、これ以上は無理です。しばらく休職することにしました」
子どもの力になりたいと一生懸命に考え、私事を後回しにしてでも、全力で子どもたちに向き合おうと頑張った末に、力尽きて現場から離れていく。中でも、精神疾患による休職者数はこの十年以上、ほぼ右肩上がりで増え続け、2023、24年度と2年続けて7000名を超えている。学校現場の働く環境が大変厳しくなっていることを物語る数字である。
働き方改革によって、「働きやすさ」は向上しているが、教員の「働きがい」は落ちている、という調査結果も出ている。
働き方改革が進む今、職場の同僚性(互いに助け合う姿勢)も低くなりがちだ。そんな中、どうやって教師としての矜持を持ち、子どもに寄り添えばよいのか。その答えがこの一冊には詰まっている。過酷な職場環境や困難に直面するなか、「学校をあきらめない」教師たちが懸命に子どもたちに寄り添い成長を促していく姿を映す。