本書は、「ユートピア」の系譜をたどりつつ、現代社会の抑圧や歪みを鋭く映し出す「ディストピア」文学までを射程に収めた論集です(著者8名)。
メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』から、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』、そしてアトウッドの『侍女の物語』やトニ・モリスンの『パラダイス』まで。イギリス、アメリカ、カナダの19世紀から20世紀末に及ぶ多様な文学作品を「ユートピア/ディストピア」という補助線で読み解きます。
既存の類書にはない斬新な作品選定と、コロナ禍という「現実の困難」の中で練り上げられた最新の論考によって、名作たちの新たな地平を切り拓く一冊。
私たちが憧れ、恐れる「ここではないどこか」の正体が、今明かされます。