<ユートピア/ディストピア>で読む英語文学 Utopia and Dystopia in English Literature

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商品説明
古来、人類は現実の苦難から逃れ、理想の社会を夢見てきました。本書は、16世紀のトマス・モアから始まった「ユートピア」の系譜をたどりつつ、現代社会の抑圧や歪みを鋭く映し出す「ディストピア」文学までを射程に収めた文芸論集です。
メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』から、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』、そしてアトウッドの『侍女の物語』やトニ・モリスンの『パラダイス』まで。イギリス、アメリカ、カナダの19世紀から20世紀末に及ぶ多様な文学作品を「ユートピア/ディストピア」という補助線で読み解きます。
既存の類書にはない斬新な作品選定と、コロナ禍という「現実の困難」の中で練り上げられた最新の論考によって、名作たちの新たな地平を切り拓く一冊。私たちが憧れ、恐れる「ここではないどこか」の正体が、今明かされます。
目次
はしがき
第一章 メアリ・シェリー
     『フランケンシュタイン』——新大陸のユートピア・・・・・・・・・阿部美春

第二章 スコット・フィッツジェラルド
     「ギャツビー」というユートピア
     ——ここではないどこか、自分ではない誰かを求めて・・・・・・村尾純子

第三章 シンクレア・ルイス
     アメリカン・ディストピア小説としての『ここでは起こり得ない』
                             ・・・・・・山下 昇  

第四章 トルーマン・カポーティ
     アメリカン・ユートピアニズムの終焉
     ——『冷血』をその象徴として読む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恩地 幸

第五章 アーシュラ・K・ル=グウィン
     「オメラスから歩み去る人たち」の語り手「わたし」の物語
     ——ディストピアの要因・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中西典子

第六章 コーマック・マッカーシー
     西部のアポカリプス的物語
     ——『ブラッド・メリディアン』の廃墟を読む・・・・・・・・・・・・山本祐子

第七章 マーガレット・アトウッド
     『侍女の物語』で描かれる、権力への抵抗と共謀・・・・・・・・・・・三村尚央

第八章 トニ・モリスン
     「ディストピア小説」としての『パラダイス』
     ——抵抗する女たちの「プロット」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・杉田和巳

あとがき
執筆者紹介
索引
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