序にかえて 敗北を抱きしめて
はじめに
第一章 文字とコトバ
イルボンサラム
◉歴史を語る/名前に残る原風景/飢えしのぎ、生きる/戦争孤児と戦災孤児/ゴンチという戦友/失われた歌の記憶/死別、そして出会い/人間になった原点/文字に宿る歴史と生命/「泪橋」と「想い」/自立への第一歩/学びの場を求めて/二十一歳の夜間中学生/壮絶な生を生きる友/社会を自覚する目/突然の〝死刑宣告〟/同情と賛美を憎む
第二章 歴史に挑む
人間交差点
◉歴史を語る/生き証人を探す旅/「ひとこと挑戦」に託す/水平社宣言と出合う/過酷な歴史を見据えて/劣等感を武器に/自らメディアになる/なぜなぜ問答/生き証人と出会う/越境入学という矛盾/天王寺夜間中学の誕生/形式卒業者の叫び/夜間中学との決別/敗北の意味を問う
第三章 敗北からの出発
インサドンの神様
◉歴史を語る/原点に立ち戻るために/もうひとつの夜間中学/自立を奪うもの/生き方を選び取る/ある認識の芽生え/「外」に基準を置く/「生鬪学舎」の実践/三たびの敗北を経て/「十代」という価値観/生みの母に贈る言葉
第四章 ハラボジの国で
砂漠のなかの一滴
◉歴史を語る/朝鮮半島から始まる旅/初恋と唄と祖国/呼び覚まされた声/コトバから世界が見える/オモニハッキョウとの出合い/オモニたちの文字とコトバ/韓国で友を探す/暗記はするな/さわやかに野垂れ死にたい
第五章 あれから十年を経て
二〇一二年の対話
◉補遺(I・II)今西富幸
(I)母が〝奪い返した〟もの/(II)髙野雅夫という生きざま
あとがき