凡例
はじめに
Ⅰ
第1章 収容所と核―『俘虜記』
一 地表の上で 二 原子力の俘虜 三 収容所と生政治
第2章 「野火」と「神」―『野火』
一 ロビンソン・クルーソーと「近代人」 二 「敵」と「友」と
三 遭遇、あるいは出会い損ね 四 「野火」と「政治」的なもの
第3章 転覆のアレゴリー―「一寸法師後日譚」
一 大岡昇平と民俗学 二 石田英一郎『一寸法師』の位相
三 置換と転覆 四 「原子蕈」と「一寸法師」
Ⅱ
第4章 資本の「隠れた断層」―『酸素』
一 主題としての「結合」 二 資本のアナーキー
三 「コミュニスム」の位置 四 「実在の線」をめぐって
第5章 「事故」としての「野」―『武蔵野夫人』
一 「定言」をめぐって 二 「未来」と「事件」
三 失敗する「誓い」 四 「幻想」の配置 五 「野」の変容
第6章 「黒髪」という額縁―「黒髪」
一 新カント派の「蘇生」―小林秀雄「私小説論」 二 バルザック、スタンダール、秋江
三 墓、あるいは石 四 「無償の闘い」を書くこと
Ⅲ
第7章 叙事詩から戦記へ―「将門記」
一 「物神」と階級 二 「英雄時代論」から「奇妙な自然」へ
三 戦記という「文学的外被」
第8章 国家の空間、ゲリラの土地―『レイテ戦記』
一 「物語」との戦い 二 「にも拘らず」の転移 三 ゲリラと「アイ・シャル・リターン」
四 「空間」と「土地」 五 「岩の残丘」の「洞穴」 六 「土地」と戦後
第9章 幻覚の領土―『ハムレット日記』
一 ハムレットと「政治劇」 二 ホレーシオのフィレンツェ
三 海、幻覚、オフィーリア
Ⅳ
第10章 「事件」への遡行―『事件』
一 背景の事件 二 時間の問題
三 「真実」の拘束について
第11章 埴谷雄高・吉本隆明論争と『成城だより』
一 導火線としての「反核」論争 二 吉本隆明と「現在」の制覇
三 埴谷雄高の署名と「スパイ」問題 四 大岡昇平の日記と「継続的現在」
注
初出一覧
おわりに
索引