刑事司法をただす

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商品説明
有罪か無罪かの判断ではなく有罪であることを確認するだけの裁判官、人質司法に歯止めをかけない裁判官、誤判があっても責任をとらない裁判官――。元裁判官である筆者は、これら刑事裁判の病理を改善するために提言し、闘ってきた。これまでに『刑事裁判を問う』、『刑事司法を考える』、『共犯者の自白』の3部作を刊行したが、それらは、刑事弁護人など司法関係者から高い評価と信頼を得た。本書は、3部作に続く、筆者の刑事司法に対する積年の思いこめた思索と実践をまとめた最後の集大成である。
目次
発刊にあたって
はじめに

第1部 裁判国賠(裁判官の裁判に対する国賠)
 1 裁判官の裁量と責任——国道落石事故国賠から誤判国賠へ
 2 失明国賠事件における裁判官の権限と裁量

第2部 刑事裁判
 1 冤罪防止と救済のための法則十二カ条
 2 刑事裁判改革の理念と方策
 3 裁判官の法意識と刑事裁判の現状
 4 「可視化」――思い出すことなど
 5 刑事訴訟とフェアネス
 6 証拠開示について
 7 偽計による自白の証拠能力と憲法38条2項
 8 有罪心証の正体
 9 即決について
 10 私と死刑(廃止論)とのかかわり
 11 共に世界を頒かつ――被告人・弁護人と裁判官と検察官と民衆と

第3部 刑事弁護
 1 人質司法を解体するための3つの方策
 2 元裁判官から見た刑事弁護活動
 3 自白の信用性をどのように争うか
 4 共犯者の自白とどのように闘うか

第4部 刑事司法制度
 1 裁判官と検察官の間
 2 裁判官の刑事陪審観――陪審は偏倚すれども法官は偏倚せず
 3 刑事陪審制の復興を!!
 4 法曹一元論における検察官の位置
 5 弁護士任官の今日的意義

第5部 人
 1 師を語る
 2 谷口正孝さんを偲ぶ
 3 佐伯千仭先生を偲ぶ
 4 家永三郎先生を語る――きまじめでストイックな先生
 5 大石進(日本評論社元社長)さんの思い出
 6 下村忠利弁護士 所長就任祝詞

第6部 書評など
 1 L・P・ストライカー著(古賀正義訳)『弁護の技術』書評
 2 石川元也著『ともに世界を頒かつ――たたかう刑事弁護』寄稿
 3 柳沼八郎=若松芳也編著『新・接見交通権の現代的課題――最高裁判決を超えて』書評
 4 三上孝孜・森下弘著『裁かれる警察――阪神ファン暴行警官と付審判事件』書評
 5 宮澤節生著『法過程のリアリティ――法社会学フィールドノート』書評
 6 田川和幸著『弁護士 裁判官になる――民衆の裁判官をこころざして』書評
 7 自由法曹団編『憲法判例をつくる』書評
 8 山本祐司著『最高裁物語 上・下』書評
 9 山下潔著『人権擁護三〇年――人間の尊厳と司法』寄稿

第7部 私のポートレイト
 1 九期記念誌より
 2 弁護士35年を語る
 3 私家版メモランダム
 4 私のポートレイト補足

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