ヴァザーリによる「発展の物語」を超えて、画家たちの実践の軌跡を緻密にたどる。
1420年から1530年の百年余にわたるフィレンツェの絵画表現の変遷を10年ごとに追う。巨匠の陰で歴史に埋もれたあまたの画家たちも視野に収め、無数の実践の積み重なりが「伝統」に昇華していくダイナミズムを復元する。
口絵
はじめに 7
関連地図 25
序章 フィレンツェ絵画の舞台 27
1 ジョットとフィレンツェの伝統 27
2 都市とその周辺世界 32
3 市民社会の構造 53
4 画家という職業 75
5 文献記述 88
第1章ルネサンスと国際ゴシック 1400–1430:マザッチョと同時代の画家たち 92
第2章フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピ、ウッチェロによる 1430–1440:統一的空間の探求 130
第3章ドメニコ・ヴェネツィアーノと「光の絵画」 1440–1450 158
第4章交錯する方向性 1450–1460:アンドレア・デル・カスターニョの後半生とアンジェリコ周辺の画家たち 195
第5章風景と質感の表現 1460–1470:アレッソ・バルドヴィネッティとポッライオーロ兄弟 224
第6章金工家と画家 1470–1480:ヴェロッキオとその周辺の画家たち 254
第7章システィーナ礼拝堂装飾と絵画形式の壮大化 1480–1490:ボッティチェリ、ギルランダイオ、ペルジーノ 291
第8章栄光と動揺 1490–1500:システィーナ礼拝堂の画家たちとフィリッピーノ・リッピ 334
第9章レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロの滞在と新しい芸術の模索 1500–1510 367
第10章フラ・バルトロメオ、アンドレア・デル・サルトとフィレンツェの「マニエラ・モデルナ」 1510–1520 409
第11章揺れ動く社会のなかで 1520–1530:アンドレア・デル・サルトの晩年とポントルモ 451
終章 フィレンツェ絵画の歴史化 1530–1570 484
1 フィレンツェ絵画の特質 484
2 アレッサンドロ・デ・メディチ統治期 491
3 コジモ一世時代前半のフィレンツェ 501
4 『美術家列伝』の誕生 510
5 コジモ一世のもとでのヴァザーリ 520
6 エピローグ 532
あとがき 535
Table of Contents (1)
Summary (3)
索引 (5)
図版掲載作品一覧(所蔵先別) (18)
図版出典 (34)
参考文献 (36)
註 (65)
主要人物生没年表 (88)