海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、
一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。
第5期第4回配本!
綿密な歴史考証を礎に、
夢と想像の翼で広がりを与えた
『ルクンドオ』と並ぶ代表作、ついに邦訳!
港で出会った耳の聞こえない男。
彼は世界の果てへと赴き、
そこで半人半鳥のごとき
女怪セイレーンを見たという――
黄金の古典古代と
中世への憧憬に彩られた
歴史冒険浪漫譚!
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「見た?」わたしは困惑の声をあげた。
「ええ、見ました」航海士は断言した。
「二体のセイレーンが、黄金色の陽光の下で、銀色の月あかりの下で、数えきれないほどの星の下で歌うのを。そしていまも変わらず歌っている!」
「なんだって?」わたしは思わず大声を出した。
わたしの顔は驚倒一色に塗りつぶされ、わたしの口調からは動揺と戸惑いが聞き取れたに違いない。
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重厚にして稠密な浪漫。
そこにまぶされた夢想や諧謔味。
古典的な風格と現代的な批評性を兼ね備えた
時代を超越する傑作10篇収録!
付・短篇集未収録作品解説
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◎目次
まえがき
セイレーンの歌
イアルバース
相応しき者
ドドナの神託
象の耳
束桿──ファスケス──
海面を泳ぐ敵勢
まだらの黒豹
ディスヴォーラ家の窓辺の灯り
松明の据付台
古典古代や中世への憧憬、教養に裏打ちされた歴史・幻想・冒険・浪漫
──またはE・L・ホワイト『セイレーンの歌』論を、解説にかえて/岡和田晃
E・L・ホワイトの短篇集未収録作品について/健部伸明
カバー・ギャラリー/ヴィジュアル・ギャラリー
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★好評発売中
エドワード・ルーカス・ホワイト「ルクンドオ」