宮沢賢治の愛読者へ 還暦目前サラリーマンの物語
バブル世代諸君! まだ間に合う!
君はサラリーマン人生に誇りをもってオサラバできるか。
人生で最も活力のあった時期を安易に生きてこなかったか。
この物語の主人公、久坂は、定年目前まで三十余年勤めた会社を早期退職した夜、突然夜汽車で旅に出た。汽車の中で出会った生命保険会社の調査員と宮沢賢治の話で意気投合する。調査員は、失踪者の調査のため岩手県のとある村に向かうところであった。久坂は、その調査員から自分の身代わりを頼まれ、過去の自分を捨てる思いに駆られて偽調査員役を引き受けてしまう。
ここから始まるイーハトーヴへの旅。山間の村での奇妙な体験を通して、今後の生き方を模索する。