• 発売日:2025/10/24
  • 出版社:同時代社
  • ISBN:9784886839985
通常価格 8,580 円(税込)
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商品説明
朴正熙、金大中政権下において、北朝鮮情報の第一級の分析家であり、
統一部長官として活躍した康仁徳が、南北関係をめぐる秘史を語る。
「アジアでは日本との情報協力以外ない」
日韓国交正常化60周年を迎え、
両国の政治・外交関係の重要性を照射する貴重な記録。
目次
〈第1回〉
■一九三二年、平安南道大同郡で七人きょうだいの末っ子として
■「反日」家庭出身でも日本と協力すべきと考えた思想的な信念の始まり
■東洋のエルサレム・平壌でクリスチャンの洗礼
■平壌時代の学校と教育
■なぜ平壌に宣教師が多かったのか
■日本の影響が希薄だった家庭環境
■日米開戦時(一九四一年一二月)の平壌と日本統治教育
■戦時下の食糧事情
■日本人教師の思い出
■平壌という都市
■出身高校の同門たち
■終戦の知らせ(一九四五年八月)
■燃える平壌神社
■ソ連軍の進駐
〈第2回〉
■一九四七年に入学した平壌高級中学校
■将来の朝鮮労働党幹部たち
■朝鮮史の学習と朝鮮文学の作家たち
■曺晩植と康良煜
■高級中学校で共産党に反感
■兄たちの越南
■同級生も次々南へ
■人民委員会による土地改革事業
■ソ連兵の振る舞いと日本人避難民
■物質生活の変化
■高級中学校での教育カリキュラムと教科書
■金日成の隣にいた曺晩植(一九四五年一〇月)
■金九が金日成とともに高級中学校訪問(一九四八年四月)
■信託統治反対運動や反共デモもあった平壌(一九四六年)
■運命的であった共産主義研究一筋と日韓関係
〈第3回〉
■保安隊や人民軍から身を隠す
■米国ラジオの朝鮮語放送で戦況を知る
■父が作った隠れ穴で一日を過ごす
■飛行機による爆撃と家に来る国連軍
■父の勧めでソウルへ行く
■国連軍占領下の平壌(一九五〇年一〇月)
■一気に貼り出された太極旗と愛国歌
〈第4回〉
■汽車で平壌からソウル
■ソウル市内の様子と永楽教会
■北住民に対する差別感情
■人民軍のソウル再占領(一九五一年一月)と大邱への逃避行
■避難民に対する教会の支援
■韓国軍に入隊
■釜山の国際市場で知る家族の消息とその後の父母
■商売での成功者と知識人が多い北出身者
■「僕の個人的な過去というのは僕一人の過去じゃない」
■政訓兵となり、日本人の戦争参加を知る
■大韓民国を守ったという北出身者のプライド
■信用度が高かった平高出身者
■咸鏡道に対する平安道の感情
■内務班での生活
■「豚が泳いだ感じ」の食事
■新聞『戦友』とVOA
〈第5回〉
■朝鮮戦争の休戦(一九五三年七月)を迎えて
■休戦に「戦争を継続し、平壌まで行き統一を」という思いも
■韓国外大入学と対北放送
■マルクス主義文献を治安局で整理し「思想界」人士とも交流
■日本の大陸問題研究所ともコンタクト
■ソビエト研究と中国研究
■韓国外大時代も個人教授的に共産圏研究
■妻とは慰問の手紙で知り合う
■外大卒業後の海兵隊入り
■海兵隊での訓練と国防大学院で担当した講義
■四・一九学生革命(一九六〇年四月)と論文「海兵隊の戦略的機動部隊としての役割」
■「板門店で会おう」のスローガンに危機感
〈第6回〉
■済州島から戻った兄たちとの再会
■海兵隊司令部
■クーデター(一九六一年五月)とその後の数日間
■創設された中央情報部へ派遣
■結核療養後、軍人から事務官に
■キューバ危機(一九六二年一〇月)の分析で金鍾泌の信頼を得る
■金鍾泌派と反金鍾泌派
■人材育成と他機関に対する調整権
■国会議員を牽制
■「政治は絶対にやらない」
■対日正常化交渉の動き
■日本経由の共産圏情報や資料
■「アジアでは日本との情報協力以外ない」
■「情報」という面でも対日国交正常化の早期化を
■南山と里門洞
■「中央情報部勤務」の名乗りと日本課
■金鍾泌部長の退任(一九六三年一月)
〈第7回〉
■金炯旭が第三代部長に
■北に対する情報収集・分析
■「北の情報は康課長に集約せよ」
■朴正熙大統領へのブリーフィング
■共産主義を勉強したライバルがいなかった官僚生活
■陸英修大統領夫人の内助の功
■「分析はモザイク」
■帰順工作員からの情報
■「情報機関はギブ・アンド・テイク」
■国交正常化前の日本側との接触
■北との競争や安保のためにも日韓正常化を力説
■大統領の意向通りに対日交渉しているかを中央情報部局長が指揮
〈第8回〉
■局長に昇進、南北赤十字会談を準備(一九七一年)
■台湾の情報機関との交流
■金炯旭の部長退任(一九六九年一〇月)と米国亡命(一九七三年)
■朴大統領は国内問題に触れず――ニード・トゥ・ノウの原則
■朴大統領への対面報告
■李厚洛をめぐる問題
■朴大統領、八・一五平和統一構想発表(一九七○年八月)
■よど号事件の現場で(一九七〇年三月)
■金山大使のこと
■北内部の権力闘争と対南挑発の頻発
■三人組が冬に浸透――北が対南作戦転換と判断(一九六七年)
■青瓦台襲撃未遂事件(一九六八年一月)
■作戦調整権が中央情報部から国防部へ――大統領が決断
■プエブロ号事件(一九六八年一月)と米国に対する不信感
■大韓航空機YS─一一拉北事件(一九六九年一二月)
■総連同胞の訪韓墓参団事業(一九七五年九月)
〈第9回〉
■東ベルリン事件(一九六七年七月)
■李穂根(元朝鮮中央通信社副社長)事件(一九六九年一月)
■国家安保会議での大統領の反応やシルミド事件
■蔚珍・三陟事件(一九六八年一一月)
■金日成の非公開演説(一九六九年一月)
■西独の内独省をモデルに国土統一院を創設(一九六九年三月)
■国土統一院の長官たち
■論文発表と亡命者の世話
■『南北韓経済比較』を作成
■海外で北製品を調達して水準を分析
■南北の経済逆転報告に喜ぶ朴正熙大統領
■金桂元から李厚洛への部長交代(一九六九年一〇月)と社会不安
■「維新体制」にしか関心がなかった李厚洛
〈第10回〉
■南北赤十字会談提案を北が受諾(一九七一年八月)
■赤十字会談南側出席者に対する「教育」
■予備会談で離散家族再会に政治的意味を持たせた北
■北側要員との水面下のやりとりでわかる姿勢
■実務者・鄭洪鎮が秘密裏に訪北(一九七二年三月)
■李厚洛、平壌訪問(一九七二年五月)
■李厚洛が平壌で聞いてきた話
■ソウルにやってきた北の朴成哲
■七・四共同声明(一九七二年七月)
■七・四共同声明は完全に李厚洛の作品
■赤十字本会談のメンバー
■李厚洛・南北調整委共同委員長の平壌訪問に同行(一九七二年一一月)
■「合作」という言葉への警戒
■二十二年ぶりの平壌訪問
■知らされた実兄の消息、金日成との会話、相手側の呼び方
■会談での北側の常套的な論法と南側の反論
■「曺晩植? わかりませんね」
■「統一革命党の声放送」で対話停滞
■朴成哲や金炳植の発言や日本への対応
■南北調節委員会の頓挫(一九七三年六月)
〈第11回〉
■維新(一九七二年一〇月)の司令塔
■六・二三宣言(一九七三年六月)とその作成過程
■「石橋をたたいて、たたいて渡る」崔圭夏特別補佐官
■特別補佐官たちと「維新」
■金大中拉致事件(一九七三年八月)とその余波
■李厚洛から申稙秀に部長交代(一九七三年一二月)
■自分の仕事以外は知るべきではない権力組織
■心理作戦局長としての仕事
■放送やビラによる心理戦
〈第12回〉
■ジャミング・システムの構築とKBS社会教育放送
■心理戦コストをめぐる財政当局への説得
■ラジオ放送による南北の心理戦
■ビラによる南北の心理戦
■労働者の人権問題浮上を予見したフリーダムアカデミー
■文世光事件(一九七四年八月)
■亡くなった陸英修夫人
■崔弼立、朴槿恵を担当
■事件後の朴大統領と日本への感情
■第一トンネルと第二トンネルの発見
■金日成「失うものは三八度線、得るものは統一」
■「二つの国家」=分断固定化論をめぐって
■ポプラ事件(一九七六年八月)
■金用珪の帰順
■北での世襲の動きや朴東宣・金炯旭事件
〈第13回〉
■ラジオ「労働党幹部の皆さんへ」
■佐伯喜一・末次一郎両氏からの協力
■金載圭新部長からの圧迫(一九七六年一二月)
■中央情報部への辞表提出と個人での研究所設立
■「網員」
■南北対話の舞台裏
■「三者会談」提案
■申相玉・崔銀姫などの拉致事件
■甲谷悦雄先生と李王殿下
■朴正熙大統領殺害事件(一九七九年一〇月)前後の状況
■一二・一二粛軍クーデター事件と全斗煥周辺
■反米親北的に旋回していった学生運動や一部知識人
■送られてきた『北朝鮮王朝成立秘史』とKGBの意図
■平和統一政策諮問会議の理念制度分科委員長としての仕事
■ソウル五輪の開催決定と北朝鮮の動向
〈第14回〉
■金鍾泌ら政治活動禁止に(一九八〇年一一月)
■光州事件(一九八〇年五月)をめぐって
■金正日の登場と「安企部」への名称変更(一九八一年一月)
■平和統一諮問会議理念分科委員長に
■北の統一戦線への憂慮
■最優秀だった全斗煥時代の閣僚たち
■主体思想の影響を受けた学生の反米運動とそれへの対処
■日本からの経済協力資金四十億ドル
■大韓航空撃墜事件(一九八三年九月)と李雄平大尉の帰順
■ラングーン爆弾テロ事件(一九八三年一〇月)と南北対話の再始動
■日本で『韓国・北朝鮮総覧』を出版
■経済会談や許錟・張世東の相互極秘訪問等があった一九八五年
■金剛山ダムをめぐって
■金日成死亡誤報事件(一九八六年一一月)
■一九八七年の民主化宣言・大統領選と大韓航空機事件
■北出身者から見た韓国の地域感情・地域主義
■以北五道庁と北出身者のメンタリティ
〈第15回〉
■鄭周永現代グループ名誉会長の平壌訪問
■朴哲彦の北方政策
■テレビ「南北の窓」の開始と北朝鮮情報の開放
■南北高位級会談と南側代表団内の葛藤
■非核化宣言が出された背景
■マイナス面だけでなかった林秀卿訪北事件
〈第16回〉
■南北基本合意書(一九九一年一二月)
■韓半島非核化宣言(一九九一年一二月)とその問題点
■金宇中大宇グループ会長の北朝鮮ビジネス
■統一協会と北朝鮮
■増加する北朝鮮亡命者との接点
■中韓国交樹立(一九九二年九月)と対台湾関係断絶
■金泳三政権(一九九三年二月)の発足と対北政策
■「南北首脳会談」を前に金泳三にレク(一九九四年七月)
■岩波『世界』に初めて呼ばれる――「ノドン」の余波で
■第一次北朝鮮核危機の中で
■金日成の死(一九九四年七月)と南北首脳会談の霧散
■金日成弔問をめぐる韓国社会の葛藤
■北の「喪明け」と金正日の非公開演説
■KEDO――根拠不明な韓国の負担率
■対北コメ支援でも決定過程が不透明
〈第17回〉
■金大中との出会い
■一九九七年大統領選挙の情勢をめぐって
■黄長燁亡命事件とその後の黄氏との対話
■主体思想を捨てなかった黄長燁
■四者会談(一九九七年一二月~)
■金大中政権発足直前の状況と林東源次期外交安保首席
■金大中大統領から統一部長官に指名される
■国家に対する忠誠心からの受諾と就任当日の記者会見
■権五琦前長官からの引き継ぎと幹部会議
■丁世鉉次官を起用
■広報としての「太陽政策」は是でも戦略的には採用せず
■金大中政権のNSCメンバーは旧知の保守
■李鍾賛安企部長との連携
■コメ支援をめぐる南北次官級会議(一九九八年四月)
■南北対話で重要な「相互主義」と北からの名指し非難
■会議の議題や内容を決めるシステムとNSCでの範囲
■政策決定が速いシステムの長所と短所
■国務会議での「自由討論」
■ハンナラ党議員からの中傷
〈第18回〉
■金大中「専門性があって合理的な人」
■「部長」「ミスター康」――金鍾泌との関係
■係長にも直接報告させる
■長官の一週間
■閣議の進め方
■対北政策の調整過程
■「僕を非難する者とは必ず会わせろ」――秘書官に厳命
■大統領への対面報告
■大統領は南北当局間会談に関心
■止まった誹謗放送
■NSCのメンバーと情報共有
■政権引継委の「一〇〇大国政課題」には縛られず
■金大中対北三大原則と相互主義
■課長級研鑽で統一部内の意見収れん
■ハングルと漢字
■慶尚道偏重を是正――局長人事
■対北投資規制を緩和――南北経済協力活性化措置(一九九八年四月)
■現代グループの対北投資計画
■国会の反発
■牛が北へ(一九九八年六月)
■北の潜水艦を発見(一九九六年六月)
■訪日し、小渕総理らと会見(一九九八年八月)
■末次一郎先生の思い出
■金大中大統領に訪日結果を報告
■武装工作員を潜水艦で送る金正日の狙い
■実質よりプロトコール重視の洪淳瑛・新外交通商部長官
■テポドンの発射(一九九八年八月)をめぐって
■牛の死と北側の謝罪
■金剛山総合開発事業と油田開発
■金剛山へ観光船が出航(一九九八年一一月)
■「韓半島冷戦構造解体のための包括的接近戦略」
■大統領の狙いとのズレ―IMF脱出で「自分の責任は終わった」
■北朝鮮からの嫌がらせ、蔵書の行方、金大中訪日
〈第19回〉
■「太陽政策」と「包容政策」
■柔軟性ある相互主義
■現代の金剛山観光事業
■北朝鮮の食糧難に関する情報と脱北者の待遇
■国家保安法の存在と非転向長期囚の釈放問題
■北朝鮮への肥料援助と国会での議論
■ノーベル賞を意識し始めた大統領サイドとの温度差
■指導者としての金大中大統領
■統一部長官交代――後任は林東源首席
■夫人が巻き込まれた婦人服ロビー事件
■林東源新長官との引き継ぎ
■現代・鄭夢憲会長の自殺をめぐって
■夫人の裁判の結審(二〇〇二年七月)
■北崩壊時の研究と北朝鮮資料の開放
■長官辞任直後の南北関係
〈第20回〉
■二〇〇〇年の南北首脳会談と韓国社会での警戒感の鈍化
■開城工業団地や金剛山観光と安全保障の観点
■金大中大統領のノーベル賞受賞(二〇〇〇年一二月)
■実現しなかった金正日のソウル訪問
■米国ブッシュ(子)政権の登場(二〇〇一年)
■第二次延坪海戦(二〇〇二年六月)
■盧武鉉政権の発足(二〇〇三年二月)と「平和繁栄政策」
■三八六世代の政権入りについて
■日本での学究生活
■盧武鉉大統領の弾劾と龍川大爆発事件(二〇〇四年)
■北の姉から来た手紙
■「アメリカが日本をはずして韓国と協力する可能性はない」
■日本人拉致問題と日朝関係 
■「戦争以上だった」――東日本大震災に遭遇
■金正日の死去と李明博の竹島上陸・天皇卑下発言
■二〇一三年に公開された盧武鉉・金正日会談録
■国家安保諮問会議委員として朴槿恵大統領に助言も
〈第21回〉
■尹錫悦大統領の「非常戒厳」…絶対にやってはいけないこと
■反対する者との対話=政治を知らない文在寅氏と尹錫悦氏
■「陣営論理」で優先順位を誤るアマチュアの大統領たち
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