自力他力は初門のことなり
鎌倉時代の宗教者であり、専修念仏の第四世代として、時宗を興した一遍上人。
度重なる災害や戦によって人心が疲弊する時代に、遊行によって諸国を巡り、賦算と踊り念仏をもって全ての人を極楽浄土へと導くことを願った一遍は、いかなる思想を持ち、いかに救済の道を進んだのか。
本書は、極楽寺の住職として自らも一遍の教えを実践してきた著者が、一遍の人生と思想を一般の方にも分かりやすく解説した作品である。
コロナ禍による差別や分断が横行する不安の時代をいかに生きるか、一遍上人の事跡を通じて深く思い致すための最初の一書として、示唆に富む内容となっている。