「水俣病とは何だったのか?」——その問いに真正面から答える。
本書は、長年水俣病研究に携わってきた著者が、原因不明の「奇病」発生から、政府が「水俣病の原因は日本窒素肥料株式会社(チッソ)の工場排水に含まれるメチル水銀」と公式認定するまでの約15年を、当時の新聞記事や報道をもとに克明に再現した記録である。
未知の病に人々が怯えた姿は、記憶に新しいコロナ禍をも彷彿とさせる。
「公害の原点」としての水俣病を、企業責任・行政の不作為・社会の差別の歴史として後世に伝える教訓の書。
環境問題・公害史・社会問題に関心を持つ方、公衆衛生や医療の歴史を学びたい方、そして「水俣病」という言葉しか知らない若い世代にこそ読んでほしい一書。
※この書籍は2024年に出版された『水俣病をたどる──発見から原因断定までの15年』のリニューアル版です。