日本人の8割が中国に親近感を抱けない(2024年内閣府「外交に関する世論調査」)という背景には、日本政府が「台湾有事」を煽り中国を「仮想敵国」とみなし、それを口実に「敵基地攻撃能力」の保持・強化に進んでいる現状が存在している。
そこには過去の戦争の問題を日本がどう受け止め考えていくかということが、客観的に現代的な課題となっていることが見て取れるが、日中が相互理解を進めていくには、真剣な「対話」を積み重ねるしかない。
「対話」とは相手が言っていることにじっくりと耳を傾け、その上で、自分が考えたこと、言うべきことをしっかりと語ることであり、それは「対話」のテーマに相応しい「現場」において語り合うことで質を高めていくことになる。本書はその「現場」で「対話」を試みた貴重な記録であり参考書である。