明治政府が国の威信をかけて初めて公式に参加した1873年のウィーン万国博覧会。日本は精巧な美術工芸品を中心に地域の物産を出品し、ここから国際舞台に躍り出ていきます。その中で、アイヌ・コレクションは北海道の物産として開拓使や博覧会事務局により収集・選定・出品されました。
このたび、これらの一部が開館5周年を迎えた国立アイヌ民族博物館の第10回特別展示「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」にて、はじめての海外資料として展示されます。
約150年ぶりに北海道に戻ってくるドイツ・ベルリンの海外コレクションの図版、そのほか貴重な図版資料約220点と、同時代に北海道をはじめ日本各地で収集された、我が国の博物館づくりに貢献した様々な資料を掲載。
黎明期における日本の博物館のあり方と、その中におけるアイヌ文化の位置も紹介した解説9本とコラム8本とともに、日本の近代化と国際化の象徴であるウィーン万国博覧会を起点としたアイヌ・コレクションの形成とその時代背景を紹介します。