【主な内容】
シリーズ第Ⅴ巻は「日常生活事故」を取り上げる。本巻では、対象とする事故が多岐にわたり体系的に分類することが困難なため、事故の発生場面や保護法益等に着目し、便宜上、典型判例を「住まい・家族」、「消費生活・レジャー」、「プライバシー・名誉」、「暮らしの保険・補償」の4つのカテゴリーに分類整理して収載している。
本書「概論」(第1章)は、掲載の21件の典型判例を俯瞰し、その概要と実務的意義などを概説する。
続いて、「住まい・家族」(第2章)は、騒音被害/生活環境妨害/監督義務者の責任(①サッカーボール事件)(②JR東海認知症事件)/ペット/事務管理に関わる6件の典型判例を収録。
「消費生活・レジャー」(第3章)は、食品事故/薬害/幼児の誤飲//店舗内での転倒/宿泊客の携帯品紛失とホテルの責任に関わる5件の典型判例を収録。
「プライバシー・名誉」(第4章)は、プライバシー侵害/名誉毀損/発信者情報開示命令/個人情報の漏えいに関わる4件の典型判例を収録。
「暮らしの保険・補償」(第5章)は、地震保険/火災保険/生命保険/傷害保険/個人賠償責任保険/B型肝炎訴訟に関わる6件の典型判例を収録。
本書はこれら21件の典型判例を紹介し、裁判例の分析を基に導き出した損害賠償や紛争処理の骨格をなす「実務理論」を詳しく解説する。また、典型判例における判旨や評価などを踏まえたうえで、参考となる関連判例や下級審判例を渉猟しその運用・発展状況についても広く考察を進め、実務処理対策や諸問題への具体的な対応と展望についても示唆に富む解説を収める。