痛みの治療は、痛みをただ取り除くことにあるのではない。痛みをきちんと理解し、基本原則に則った治療が必要となる。
本書は、前半の総論では、痛みのしくみ・診断・評価法から入り、「予防」し、「評価」し、「想像」し、「中和」するという痛みへの対応の基本原則を示している。また、読者の関心の高い「がんの痛み」「ペインクリニック」についても取り上げた。各論では、まず各身体部位の痛みの鑑別を示し、次に該当する疾患の各々の治療について、薬剤の用法・容量の記載はもちろんのこと、専門医にコンサルトすべき状態についてもふれ、診察室・ベッドサイドですぐに役立つことに配慮した。
今回の改訂では、初版の内容を一新し、さらに「小児の痛み」「婦人科の痛み」「心因性の痛み」「外傷による痛み」を新たに加え、より一層の充実を図った。