基本を知るためにも、実際の製作においても、手元に置いておきたい便利な一冊
自助具を使うことで一つの動作が円滑になり、障害を抱える人たちの生活に予想以上の恩恵をもたらしたり、次のステップへのきっかけとなることもある。自助具の使用がADLの改善につながることは稀なことではない。一方で、自助具について考え、作りあるいは用意し、活かすのには、自由な発想も含めたOTの幅広い総合的な能力が要求される。身体的評価や動作の分析、そして環境を勘案することはもちろん、心理的な受け入れがユーザーに可能かどうかということも視野に入れ創意工夫をしていかなくてはならない。また、導入後のフォローも重要である。本書は、各章とも写真・図をふんだんに使い、プラスチックやゴム、木材、金属などの素材やそれらを加工するのに必要な道具の特性について詳説し、ユーザーのニーズを形にし生活に活かしていくのに必要な基本的な考え方やポイントについて解説した。最終章では、いくつかの自助具を作るプロセスを示すことで、道具や素材の解説が実際にどう活かされているのかがわかるよう構成した。基本を知るためにも、実際の製作においても、手元に置いておきたい便利な一冊。