「創傷治療Part2」、今度は熱傷だ! 創感染だ!
ご好評いただいている『創傷治療の常識非常識』続編、ついに刊行!
本書では、前回取り上げられなかった熱傷の局所治療についてまとめられている。
ここに提示された方法で、救急外来を受診する熱傷患者の多くは問題なく治療できるはずである。
もう一つのテーマである創感染は、発症メカニズムに対する推論と、それに基づく治療原理の提案である。これは現在主流であるSSI(手術部位感染)対策へ疑問を投げかけるものでもあり、同時に、細菌学的な見地から創感染を見直す作業でもある。なぜ術後の離開創からは黄色ブドウ球菌が検出されるのか、なぜ厳密な無菌操作をしているのに褥瘡からMRSAが検出されるのか、MRSAが検出された創の治療としてバンコマイシンを投与するとカンジダが検出されるのはなぜか、本書を読めばそれらが一元的に説明できるようになる。
本書を貫いている主張は、EBMがすべて、エビデンス(=過去の論文)あらざれば医学にあらず、といった「エビデンス万能」の風潮に対する疑問である。本書はエビデンスのないさまざまな仮説を提案する。そして、仮説の提案なしには新しい医学は決して生まれないのである。