新版 道経一体経営原論 ── 廣池千九郎の経営論とその現代的展開
第一章 道徳経済一体思想
第一節 道経一体とは
第一項 道徳と経済は一体である
第二項 道経一体性は経済用語に潜む
第三項 道経一体は天地自然の法則である
第四項 道徳によって栄え、道徳によって滅びる
第五項 企業の本質は道徳である
第六項 知徳一体と道経一体
第七項 一般経営法と道経一体経営法との違い(上)
第八項 正義以上の道徳でないと道経一体にならない
第九項 道経一体の見地から諸問題を考える
第十項 道徳と経済のどちらかに偏ること
第十一項 道経一体によらないで事業経営に成功すること
第十二項 道徳によらず、政策による経営法は破綻する
第十三項 保護や独占は不道徳的である
第十四項 道経一体と本末転倒
第十五項 道経一体の経営は非常時に真価を発揮する
第十六項 道経一体の経営は娯楽的要素を含む
第十七項 甲に対して行った結果が乙・丙から返る
第十八項 コンプライアンス(法令遵守)
第二節 現代の弊害と不景気
第一項 現代の弊害と不景気の原因は不道徳にある
第二項 不景気克服の方法
第三節 廣池と経済学
第一項 十六世紀から重農主義まで
第二項 古典派から新古典派まで
第三項 マルクス主義
第四項 ケインズ以降
第五項 廣池の古典派経済学批判
第六項 廣池のマルクス主義経済学批判
第七項 廣池が提唱する「真の経済学」
第八項 資本と労働の関係
第二章 品性資本
第一節 精神と肉体
第一項 精神は偉大な力を持つ
第二項 心身の相互関係
第三項 精神的もしくは信仰的治療に関する注意
第四項 熱心の弊
第五項 病を治す心と事業経営の心
第二節 精神と物質、精神と商品
第三節 品性資本とは
第一項 品性の力
第二項 品性を第一資本とし、金を第二資本とす
第三項 品性は無より有を生ず
第四項 一人の品性の力は偉大である
第四節 「つくる力」「つながる力」「もちこたえる力」
第一項 三つの力と自我没却
第二項 つくる力とイノベーション
第三項 つながる力
第四項 もちこたえる力
第五節 品性資本力と金銭資本力(上)
第六節 経営の属人性と運不運
第七節 大法と小法
第八節 品性資本と事業規模に関する原則
第九節 品性資本と急激な発展
第十節 企業の社会的責任と共有(共通)価値
第十一節 品性資本は年月とともに価値を増す
第三章 道経一体実践の原理
第一節 人づくりの原理
第二節 永続末弘の原理
第三節 感謝報恩の原理
第一項 「伝統」とステークホルダーへの感謝
第二項 聖なる場所の必要性
第三項 企業アーカイブの必要性
第四項 道徳顧問の必要性
第五項 親孝行の勧め
第四節 三方よしの原理
第一項 三方よしとは
第二項 三方よしは八方よし
第三項 常識や主義では三方よしの実現は不可能
第四項 三方よしはパイを大きくして実現できる
第五項 パイの大小とは無関係に三方よしを実現する
第六項 三方よしが実現不可能な場合もある
第七項 三方よしか否かが正業・不正業を決める
第八項 巨利を得ること
第九項 三方よしに反するものは自然淘汰を免れない
第十項 三方よしの応用
第十一項 世代間三方よし
第五節 自助自立の原理
第一項 自助自立の経営とは
第二項 ジャッキ経営の勧め
第三項 ダム経営の必要性
第四項 積善の会社をつくる(上)
第五項 共同事業に関する注意
第六項 特定少数他社への依存を戒める
第六節 尊質積労の原理
第一項 質を尊び量を次とし労を積み大成す
第二項 持久微善を積んで撓まず
第三項 袁了凡とフランクリン
第四項 高い品性資本をつくる順序
第五項 児童的道徳に陥らないこと
第六項 大善を行い一躍して聖位に登る
第七節 同類親和の原理
第一項 同類は親和する(上)
第二項 同類親和と多様性
第三項 大勢には善きものと悪しきものとあり
第四項 不道徳的な企業は社会から排除される
第八節 八面玲瓏と黙秘の徳の原理
第一項 八面玲瓏の原理
第二項 黙秘の徳の原理と情報管理
第三項 内部告発と諫諍の原理
第四章 経営者の使命と役割
第一節 自己の品性向上を図る
第一項 最も重要な仕事は自己の品性向上である
第二項 同類は親和する(下)
第三項 経営者と三毒
第四項 勇気と第二の徳が必要
第五項 危機に備え、危機に対処する
第六項 断えず向上して身を終えるまで努力す
第七項 安心立命を得る
第八項 余徳をつくる
第九項 経営者の使命は人づくり
第十項 経営者の余力、多忙および健康を考える
第十一項 輿論に服従し敬虔な心を持つ
第十二項 宗教に頼るのは危険
第十三項 諸力は品性によって生かされる
第十四項異端の書を読み、視野を広げて開運する
第二節 経営理念
第一項 経営理念とその重要性
第二項 経営理念を浸透させる
第三項 世代を重ねて経営理念を伝える
第四項 個人企業でも経営理念は必要
第三節 ビジネスモデル・経営戦略
第一項 黒字体質をつくり、維持発展させる
第二項 個性化・差異化が必要
第三項 ビジネスモデル・経営戦略づくりの留意点
第四節 経営計画
第一項 経営計画を立てる
第二項 経営計画の本質
第五節 よい環境をつくる
第六節 内部統制とガバナンス
第一項 コーポレートガバナンスと中小企業
第二項 廣池の内部統制論
第五章 顧客づくり・ものづくり
第一節 すべてにおいて品性を本とする
第二節 売るよりも造ること【マーケティング 一】
第一項 マーケティングとは
第二項 沽るよりも造れ
第三項 生命・魂を入れ込む
第四項 芸術作品や工業製品にも魂は入る
第五項 生産性向上や能率向上の問題点
第六項 品質と商品戦略・価格戦略
第三節 対面販売をする【マーケティング 二】
第一項 説明が肝心
第二項 トップが説明して売る
第三項 通信販売・無人販売と対面販売
第四項 不正な手段による販売
第四節 政策とブランディング【マーケティング 三】
第一項 政策的販売の否定
第二項 差異化・差別化と非価格競争
第三項 商業に懐疑的な廣池
第四項 道経一体思想のブランディングとは
第五節 マーケティングの具体的手法と概念【マーケティング 四】
第一項 4P、4C、ウェブマーケティング
第二項 ハインリッヒの法則
第三項 割れ窓理論(破れ窓理論)
第四項 二極分化と中間層の消滅
第五項 ランチェスター戦略
第六項 ABC分析
第七項 SWOT分析等のフレームワーク
第八項 便益の束
第九項 プロダクトアウトとマーケットイン
第六節 よい品質とは何か
第一項 品質とは
第二項 廣池の饗応論
第七節 仕入先を大切にする
第八節 生存競争と独占
第六章 致富の財務・会計
第一節 利を射らずして富を致す【第一原理】
第一項 致富の経営
第二項 金を使うことは金を得るより難かたし
第三項 利益とは何か
第四項 納税の精神
第五項 有限の損と無限の損
第六項 M&A
第二節 入るを量りて出ずるを為む
【第二原理】
第一項 入るを量りて出ずるを為む
第二項 損をしてはならない
第三節 流動資金は全資本の三分の一以内にせよ【基本三原則の一】
第一項 自己資本比率は七五%以上にする
第二項 貸借と保管・出納の戒め
第三項 資本金は借金である
第四節 掛け売り、掛け払いは天地自然の法則に反する【基本三原則の二】
第一項 即時現金決済
第二項 自分のほうから現金で支払え
第五節 三年の蓄えなきは真の企業とはいえぬ【基本三原則の三】
第六節 財務・会計の重要性
第一項 財務・会計の重要性
第二項 財務・会計の実行四原則
第三項 企業会計原則
第七節 財務・会計の計算書類
第一項 損益計算書(Profit and Loss statement:P/L)
第二項 貸借対照表(Balance Sheet:B/S)
第三項 キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement:C/SまたはC/F)
第四項 資金繰表
第五項 損益とキャッシュフローとの違い
第六項 発生主義と期間損益
第八節 財務分析
第一項 安全性
第二項 収益性
第三項 成長性
第四項 生産性
第五項 効率性
第六項 品性資本力と金銭資本力(下)
第七章 人をつくる
第一節 道経一体の人づくり
第一項 人づくりを目的とし、人づくりを原動力とする
第二項 人づくりの対象と順序
第三項 人づくりとは品性づくり
第四項 品性向上によって開運する
第五項 迎合しない人づくり
第六項 真の親心を持つ
第七項 恩恵的道徳であってはならない
第二節 どんな人をつくるのか
第一項 どこに行っても通用する人をつくる
第二項 一心同体の人をつくる
第三項 親孝行し、感謝報恩する人をつくる
第四項 仕事を属人化しない人をつくる
第三節 人をつくる仕組みと方法
第一項 採用 ─ 品性重視
第二項 育成 ─ 五つの注意点
第三項 配置 ─ 適材適所
第四項 評価と処遇 ─ 金銭・物質的報酬
第五項 組織開発・環境づくり ─ 明朗清新な社風
第六項 一人ずつつくる
第七項 真のESが真のCSを実現する
第八項 5S、オアシス、ホウレンソウ
第四節 人材マネジメントの今日的課題
第一項 ワーク・ライフ・バランス憲章
第二項 メンタルヘルス不全、各種ハラスメント
第三項 多様性と包括性
第四項 女性活躍の推進
第五項 障害者雇用とケアの心
第六項 グローバル化と外国人労働者
第七項 働き方改革と生産性向上
第八項 IT革命とAIがもたらすもの
第九項 今日的課題と今後
第五節 労働問題の道徳的解決
第一項 大正期・昭和初期の労働問題と廣池の取り組み
第二項 形式的・物質的解決法とその限界
第三項 道徳的解決法0
第八章 歴史をつくる
第一節 進化する経営と退化する経営
第一項 道徳的因果律を確信する経営
第二項 進化発展幸福の経営
第三項 退化衰亡不運の経営
第四項 「宥坐の器」と「亢龍悔くい有り」
第二節 創業と守成
第一項 財を造るものを造る ─ 創業の勧め
第二項 創業は易く守成は難し
第三項 守成の要諦
第四項 徳は本なり、財は末なり
第五項 危機に備える
第六項 企業は環境適応業
第七項 逆境時の心構え
第八項 第一の徳と第二の徳
第九項 創業にも守成にも苦労して人を愛す
第三節 ファミリービジネスと事業承継
第一項 ファミリービジネスが永続を実現する
第二項 三円モデルで自社の課題と未来を考える
第三項 親族内承継と親族の処遇
第四項 後継者に「徳遺伝子」を伝える
第五項 積善の会社をつくる(下)
第六項 興隆期の家と衰運期の家
第四節 末弘がりの永続企業を目指す
第一項 企業の真の価値は永続にある
第二項 企業の成功と人間の幸福は違う
第三項 一般経営法と道経一体経営法との違い(下)
第四項 途中困難最後必勝
『新版 道経一体経営原論』 あとがき
◆参考資料◆
■遺稿
一、商工業学の原理
二、確実な販売法
三、最高道徳による販売法
四、営業法
五、最高道徳実行具体的方法
六、不況切り抜け法
七、人間の地位ならびに幸福増進の真の方法
八、精神を主とす
九、主として工商業家の仕入れ、仕上げ及び売り込みの根本原理
十、興隆期の家と衰運期の家
十一、商工業振興策ならびに現下の経済界対策
十二、工場及び商店経営法要点
十三、会社、工場及び商店の最高道徳的経営法大要
■講演記録
経済、財政及び産業につきて
■建議書
建議書
■著書
『道徳科学の論文』訂正増補 第二版の自序文
『道徳科学経済学原論』
『富豪・資本家・会社商店の経営者・重役・高級職員各位ならびに官憲に稟告』
文献一覧
索引