「瑞泉」は池宮喜輝の雅号で、沖縄学の大家・東恩納寛惇から贈られたもので首里城の瑞泉にちなみ「中山第一」の意であるという。
第一章は琉歌や狂歌に関する原稿。第二章は沖縄の歌人にまつわる伝説や琉球音楽楽曲にまつわる話などをまとめたもの。第三章は綱引きやエイサーなど民俗芸能に関するものや沖縄の盆栽・マッコーに関するものなど。参考資料として音楽を始めることになった話などのインタビュー記事と座談会を収録した。
解題は琉球語の研究者・西岡敏氏による「琉歌、沖縄語のテキストとして」。
巻末に本書の出典・参考資料、池宮喜輝年譜を収録した。
・本書「解題」(西岡敏)より抜粋
最後に、本書の最も惹かれたところについて書いて綴目としたい。「惹かれた」とは書いたが、それはどちらかと言うと私にとって課題と思われる部分である。それは、初見では到底理解できない沖縄語のテキストが本書に数多あるということである。数多あることの素晴らしさは、豊富に集められた琉球狂歌またはエイサー関連の歌詞を逐一とってみても感じるのだが、同時にそれら多くの言語テキストとしての意味解釈が、現状、私にとって難しいことを考えると、琉球語の研究者でありながら、自分の不甲斐なさを痛感するのである。