初版発行から20年の歳月を経て、より一層、臨床実践に向けて大幅に増補改訂しました。
“漢方は患者さんを治せてナンボ”
よく効く漢方、再現性のある漢方がここにあります。
西洋医学的病態と漢方医学的病態を総合して患者さんの病態を把握し、それに適応する薬能をもつ生薬を合わせて処方を組む山本巌漢方。本書は、山本巌漢方継承者である著者が、病態と生薬の薬能の対応を重要な治療の鉄則として新たに44例にまとめ、鉄則ごとに関連する処方とその運用を解説します。
さらに44例に示した鉄則に基づき、病名・病態別に実臨床における処方運用の実際を、エキス製剤による合方例のバリエーションと用量、煎じ処方をも示して具体的に例示します。
病態とそれに適応する生薬の知識から処方運用を学ぶこの方法は、日本漢方や中医学から入る学び方よりも理解しやすく、何よりも再現性をもって漢方治療で患者さんを治せるスキルを身につけるのに適しています。
各病態に対する生薬の組み合わせが理解できるようになれば、「何々病にはこの処方」という口訣漢方を脱して、目の前の患者さんの病態に対して適宜、有効性と再現性が保証された治療を確信をもって実践できるようになるでしょう。
本書は、漢方を学び実践する者にとって極めて重要な書籍と言えます。