支配なき公共性

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支配なき公共性
  • 発売日:2005/03/25
  • 出版社:洛北出版
  • ISBN:9784903127019

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支配なき公共性

支配なき公共性

通常価格 2,860 円(税込)
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  • 発売日:2005/03/25
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商品説明
  
〈脱構築以後〉の政治的思考とはいかなるものか? 
〈存在の複数性〉はどのように思考することができるのか?
デリダ、アーレント、ハイデガー、ジュネ、ドゥギー、セリーヌたちの、思考を精査することを通じて、〈来たるべき民主主義〉を考察する。

(本書より抜粋) 「わたしは人を支配したくない、わたしは人に支配されたくない――デリダはいつもそう言っていたように思われる。その最後となってしまったセミネールの数々において、デリダはくりかえし「主権」について、力の支配の問題について論じていた。正義は力の共犯なしにはありえない。だがそのとき、正義は正義でなくなってしまう。デモクラシーは「クラシー」(力/支配)抜きにはなにものでもない。つまり、主権や支配の問題なしに、政治を語ることはできない。

支配の問題を導入せざるをえないのだが、それでもなお、支配を解体したり、それに抵抗する余地を残しておくこと、それが「政治的なもの」をめぐるデリダの言説の根幹にある問題である。だれからも支配されず、だれをも支配しない人びとの共存を、「民衆の支配」のもとにもたらすこと、それが「来るべきデモクラシー」の課題である。ただ、そうしたものはいまだかつて存在したことはなく、「来るべきもの」にとどまっている。

「支配」の問題は日々の実践についてまわる。したがって、人が眠り込んでしまう時にも覚醒していなければならない、これが脱構築の教えである。デリダ亡き後、われわれの眠りを安心して預けておくことができる人はもういない。われわれは、われわれ自身で、休息もなく、夜も眠らずに見張っていなければならない。それをする準備ができているだろうか。これからはわれわれの番なのだ。この責任を引き受けていくためにも、たぐいまれなテクストの読み手としてのデリダの姿をここに喚起してみたい。というのも、デリダはテクスト読解を支配の問題と無縁のものとは見ていなかったからである。」(141-142頁より)

┃ 冊子付 ┃
「栞――『支配なき公共性』に寄せて」
【冊子執筆者】
鵜飼 哲、熊野純彦、森本浩一、宮崎裕助、山崎冬太
(五十音順)
  
  
目次
  
   ―――第Ⅰ部―――

┃ 崇高論をめぐって――弁証法から誇張法へ ┃
カントあるいは境界のトポス/ロンギノスあるいは誇張する言葉

┃ 喪をめぐる省察――ミッシェル・ドゥギー『尽き果てることなきものへ』 ┃
哀悼する言葉/世界を悼む言葉/超越の場なき不均衡/終わりなき終わりに

┃ 灰を読むジャック・デリダ ┃
否定の解読/灰――回帰せぬものの記号/灰の一般性――痕跡の構造/灰のチャンス――喪失と保持のダブルバインド/灰の名/テクストの灰・灰のテクスト/終わりなき脱構築

┃ テクストを支配しないために――ジャック・デリダに ┃
テクストを支配しない/支配をかいくぐるエクリチュール

   ―――第Ⅱ部―――

┃ 国家・無縁・避難都市 ┃
統合という名の排除/避難都市と無縁/再び一九九八年七月一二日

┃ なしくずしの共同体――集団の言説の誕生 ┃
家族共同体の危機――蚤の市の挿話/ポスト崇高の共同体/クールシアルの明かしえぬ共同体/結びにかえて――反ユダヤ主義的言説の誕生

┃ 夢みるパレスチナ――ジャン・ジュネ『恋する虜』から ┃
二つのポエジー――カードのないカードゲーム/境界線上のマキアヴェリズム/唯一なるものの分割――ハムザと母

┃ 輝ける複数性――ハイデガーからアーレントへ ┃
いかにして判断せずにいられようか?/特異性から普遍性へ/没関心性と公共性/美学と政治/単独者と複数性/脱構築と公共性ふたたび
  
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