世界的に著名なガラス工芸作家・伊藤賢治氏の集大成ともいえる一冊。本書は、伊藤賢治氏が吹きガラスの技術を伝授するため、彼が講義で使用していた手書きのレジュメやノートを収録しています。それはこれからガラス工芸を学びたい初心者から、さらなる技術の向上を目指す中・上級者まで、それぞれの段階に応じた実践的な「虎の巻」として高い価値を持つものです。炉の火の扱い、道具の種類や使い方、成形の繊細なコツに至るまで、自らの経験で得た知識を惜しみなく公開している点が大きな魅力です。また、技術的な解説だけでなく、伊藤氏のガラス工芸に対する真摯な姿勢や、創作における哲学も随所に感じられます。ガラスと対話し、素材の特性を最大限に引き出すための思考法は、読者に強いインスピレーションを与えてくれます。ガラス作家を目指す方はもちろん、アートや工芸に興味がある方にとっても、奥深いガラスの世界を覗くことができる充実した内容となっています。