著者大村哲夫は、50年以上にわたって国土交通省港湾局において港湾や空港などのインフラストラクチャー建造の業務に携わってきた。そして今も、インフラストラクチャーをカルチャーの視点からとらえ、人間的な視座からの利活用という観点で関わっている。
そうした活動の中で大きなウェイトを占めるのが、自らも設立に協力したNPO法人日本ビーチ文化振興協会(ビ文協)である。日本国中にあるビーチ=浜辺の多くは夏場の海水浴でしか使われていない。そのことを問題視し、欧米のように年間を通してスポーツや文化活動の場としての活用が不可欠であると考え、ビーチ文化において国内のビーチの活性化を展開してきた。
ビ文協設立から25年ほどがたち、日本のビーチはようやく文化やスポーツの拠点として位置付けられ活用されつつある。
まさに、“ビーチというインフラストラクチャーのカルチャー化”である。インフラストラクチャーをスポーツや文化によって身近な人々と結び付ける活動は、著者大村にとって、長年夢見てきたストーリーでもあった。
本書は、大村の自伝であるとともに、これからの日本のインフラストラクチャーの在り方に対する優しいメッセージでもある。
目次より
大村哲夫 写真史
楽しくなければインフラじゃない!
大村哲夫と日本ビーチ文化振興協会のあしあと
私とビーチと大村哲夫
(岩屋毅衆議院議員、朝日健太郎参議院議員、川合俊一日本バレーボール連盟会長、ほか)