• 発売日:2019/07/10
  • 出版社:航思社
  • ISBN:9784906738397

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敗北と憶想

敗北と憶想

通常価格 4,620 円(税込)
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商品説明
日本のモダニティを剔抉する

吉本隆明、小林秀雄、花田清輝、
埴谷雄高、丸山眞男、萩原朔太郎、谷川雁、黒田喜夫……
過去を想起‐憶想し、受け取り直すこと。
その反復で生産される微細な差異を感受‐甘受すること。
近代日本における主体と歴史、そして資本主義のありようを踏査し、
〈瑕疵存在の史的唯物論〉を未来に向けて構築するために。
目次
はじめに 敗北の憶想、あるいは彗星とラス前

Ⅰ 歴史叙述の作法
 第1章 死者が生者を捕らえる──ふたたびマルクスとともに
 第2章 非精確な歴史叙述──だがドゥルーズ的小林秀雄が

Ⅱ 気分
 第3章 気分はいつも、ちぇっ!──埴谷雄高の「不快」
 第4章 風に向かって唾を吐くな!──であればこそ、かのニーチェが

Ⅲ 「私」の反復
 第5章 予感する記憶──三島由紀夫の「不快」とその編集
 第6章 不自由な「私」──戦後近代(文学)とEcce Ego
  補論 余白と置字──荻原朔太郎の「球体」

Ⅳ 反復と跳躍
 第7章 睥睨する〈ラプラスの魔〉と跳躍──小林秀雄が切線する
 第8章 契がもたらす疚しさに拮抗する──吉本隆明の「切断」
  補論 肉月の詞──詩人 吉本隆明

Ⅴ 確信‐期待という「主体」
 第9章 こうして世界は複数になる──谷川雁と丸山眞男の絶対的疎隔
 第10章 反時代的「確信」──藤田省三の「レーニン」
  補論 雑業の遺恨──黒田喜夫と「ぼく」
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