Ⅰ 北の近代史をみつめて
1 私と北海道史研究
二人の恩師に導かれた北海道史研究者への道/私の仕事/北海道史とその特殊性/私の中のアイヌ問題/アイヌと天皇─1876、81年の北海道巡幸を中心に/私の在日朝鮮人史研究/教えられた内国植民地の視点/日本近代史における北海道の位置づけ
2 開拓期を掘り下げる
北海道の開拓と地名表記/北の殖民地に生きる─明治・大正期の北海道移民/「屯田兵」という名称の起源/北海道を開拓したのは屯田兵か/屯田兵の苦労話/集治監制度の成立と北海道/北海道の自治体史と朝鮮人労働者/農業開拓に従事した朝鮮人移民/北海道の開拓と石狩川/明治国家の北海道経営
【北海道近代史研究 余滴─①】『殖民雑誌』に関する一考察
Ⅱ 開拓のひずみ
1 歴史認識を問う
明治百年と北海道百年/北海道の自治体史編さんと歴史意識/北海道近代史と「開基」意識/鳩山家の内なる開基問題
2 近現代史への視座
松前藩のクーデター/北海道の近現代史研究と新聞史料/新開地・北海道「お役人の懸尽し」/中江兆民が見た明治中期の北海道/近代北海道の公害問題/意識高まる北海道の女性史研究/北海道開拓と女性史的視点/「開拓の礎」再評価と歴史意識の変革/道民の生活文化形成と行政/希薄だった北炭の北海道基盤意識
3 活字に見る北の近現代
民衆史研究に最適の書─高田玉吉著、古川善盛編『タコ部屋一代─続 土工・玉吉』/
“聞き取り万能主義”の弊害─夕張働く者の歴史を記録する会編『炭鉱に生きる』/皮相な男性拒否を超えて─関民子『江戸後期の女性たち』、永畑道子『野の女 明治女性生活史』/屯田兵制度が生んだ近代移民の歴史─伊藤廣『屯田兵物語』/聞き書きに求められる信頼性─道南女性史研究会編『道南の女たち』/検索機能で“読み解く年表”を実現─函館市史編さん室編『函館市史 年表編』/北海道関係の建白書とその背景─内田修道他編『明治建白書集成 第二巻』
【北海道近代史研究 余滴─②】北海道新聞社「北方研究室」の実像
Ⅲ 内地と北海道
1 北と南からの視点
「内国植民地」だった北海道と沖縄県/明治期の教科書検定問題/北と南から見た日本① 北海道の「内地」と沖縄県の「本土」/北と南から見た日本② 北と南、それぞれの囚人労働/北と南から見た日本③ アイヌと沖縄人の連帯をめぐって/北と南から見た日本④ 辺境の自由民権運動
2 移住者たち
岩手県と北海道の意外なつながり/北海道開拓に貢献した高知県人
3 愛媛県民と北海道開拓
北海道開拓に貢献した平野弥十郎と松山藩の縁/伊予と蝦夷地、二つの松前町/河東碧梧桐が見た、松山藩士族の開いた屯田兵村/北海道を舞台に活躍した南予の大洲人/札幌で稲作の基礎を築いた、東予出身の重延一家/沼田町の「東予」と深川市の「宇摩」/十勝で日本初のベニヤ合板を製造した松山人/伊達村初代村長に就任した伊予・新谷藩士/北海道移住に当初は消極的だった愛媛県民/「白い恋人」を生んだ四国中央市出身の石水家/未完に終わった旧宇和島藩主の江別・伊達農場/旭川で村長を務めた愛媛出身の屯田兵/アイヌ語地名録を著した東予の西条藩士
【北海道近代史研究 余滴──③】北海道・沖縄県両地域史の研究に求められる視点
【巻末附録】北海道開拓の暗部─囚人労働と内国植民地の荒廃
1 開拓と囚人労働/2 囚人労働の実態/3 囚人労働への抵抗/4 囚人労働の残したもの
あとがき
著作目録
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