metttasphere メディアと国境を越えてアイデンティティを語る

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商品説明
「私たちはどのようにソーシャルメディアを使っているか?」が出発点となって始動した、メディアや国境、ジェンダーなどのアイデンティティの問題を考察する「mettta」プロジェクト。当時ゲーテ・インスティトゥート東京のメディア部門長を務めていたハナ・ヤンツ、アイデンティティやソーシャルメディア研究を行う東京大学准教授のミハエル・ハチウス、ノンバイナリーのチリ系イタリア人のアーティスト、キュレーターのアリウェンを中心に、そのほか多様なバックグラウンドをもつ複数のアーティストや研究者たちが加わり、「mettta」プロジェクトは現代のアイデンティティが持つさまざまな側面を織り交ぜながら、多層的に発展してきました。

2022年10月1日〜2日に開催された「metttafestival」では、アートの展示、パフォーマンスやワークショップ、トークイベントや哲学カフェなどを開き、学術とアートの両面からデジタルとオフラインの双方でアイデンティティについて考え、対話する場を生み出しました。またInstagram上に開設された「@metttazzzine」では、デジタルネイティブたちへのインタビューを発信しています。長年にわたって取り組まれてきたこれらの試みに加えて新しく寄稿を募り、本書『metttasphere』では、「PART I 媒介されるアイデンティティ」「PART II  テロワール:移住/変容」「PART III クィアと障がい者のポストアイデンティティ」の3章立てで、書籍としてまとめています。

本書のデザインは加納大輔が担当し、リソグラフ印刷でテキストを、オフセット印刷で写真や作品を印刷し、製本にはコデックス装を採用。ソーシャルメディア、トランスナショナリティ、言語、クィアネス、アクセシビリティなどをキーワードに扱いながら、21名の寄稿者たちによる多様なテキストや作品が、バイリンガルで424ページにわたって収録されています。『metttasphere』を読むプロセスを通して、様々な状況下で生きることの葛藤や切実さや、境界を超える楽しさと難しさに改めて気づかされるでしょう。それは、他者を想像し、他者と新しく向き合うこと、そして現代社会において当然だと考えられてきた物事を、もう一度考え直すことへと繋がるかもしれません。

寄稿:アリウェン、アナイス・カレニン、フラヴィア・バルダリ、マーク・ブックマン、ミハエル・ハチウス、マリー・ハーネ、檜皮一彦、細川尚子、ハナ・ヤンツ、小寺創太、近藤銀河、前谷 開、宮地祥平、クロエ・パレ、アンガス・ジェームズ・シェーファー、ジュード・スコフィルド、清水知子、マリア・テレギナ、寺田悠紀、チャン・アンフィ、セントゥラン・ヴァラタラジャ
目次
7 「mettta」プロジェクトの紹介 ハナ・ヤンツ
15 リサーチとアートを介して アイデンティティを変える ミハエル・ハチウス
23 「metttasphere」のキュレーションについての覚書 アリウェン

Part I
媒介されるアイデンティティ
31 媒介されるアイデンティティ アリウェン
57 ソーシャルメディア上で私たちは何者なのか? ハナ・ヤンツ
81 アイデンティティ研究における 5つのキーワード ミハエル・ハチウス
97 回折的に知識を捨て去る: 《metagrid》の追憶 クロエ・パレ(ブランドン・ボーデンシュタインによるフィールドノートを含める)
115 日本画における 物質的身体/バーチャルボディ アンガス・ジェームズ・シェーファー
123 ソーシャルメディアにおけるアイデンティティ、アートと政治についての対談 清水知子、セントゥラン・ヴァラタラジャ モデレーター:アリウェン
139 《POV: #metttafestival》 前谷開

Part II
テロワール: 移住/変容
143 テロワール: 移住/変容 アリウェン
161 世界(あるいは、言葉)の親交: 植物との宇宙論的共鳴 アナイス・カレニン
173 アイデンティティ、言葉の繋がり、脳内語録 マリア・テレギナ
185 5番のマリー マリー・ハーネ
191 自分が話す言葉が自分を定義するのか? 言語と地方アイデンティティの関連性について 細川尚子
201 イランの人形文化から読み解く アイデンティティー記憶の中に生き続ける「故郷」 寺田悠紀
213 前兆が高まる前に セントゥラン・ヴァラタラジャ(日本語訳 長田紫乃、樋口 恵)
231 ソーシャルメディアにおけるアイデンティティ、アートと政治についての対談 私を形作る文章について: セントゥラン・ヴァラタラジャ 対談者: ハナ・ヤンツ

Part III
クィアと障がい者のポストアイデンティティ
247 クィアと障がい者のポストアイデンティティ アリウェン
263 (evol & evol2) 小寺創太
281 二重の差別: 日本に住むクィアのベトナム移民たちのオンラインマッチングについて チャン・アンフィ
301 なぜクィアなアートをデジタルなツールを使って作るのか? デジタルとアナログを往還する 近藤銀河
311 「十分に人間と認識されるだけでいい」―クィアと障がいの交差点から生まれる物語 ジュード・スコフィルド
327 (無題) 宮地祥平
333 車いすというメディアについて: 檜皮一彦との出会い アリウェン
347 対話によるアイデンティティの再構成: アート、そしてインクルーシブな社会の構築をめぐる哲学カフェについて フラヴィア・バルダリ
359 私のアクセシビリティへの旅路 マーク・ブックマン

Outro
371 『metttasphere』へようこそ―最後に振り返ってみて ミハエル・ハチウス、ハナ・ヤンツ、アリウェン
402 metttafestival プログラム
414 寄稿者
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