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「逃げおくれた」伴走者

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商品説明
著者の抱樸理事長奥田知志氏は困窮者支援に携わって32年、共に人として出会う伴走型支援を実践してきた。コロナ禍のさなか、失業と同時に住居を失う非正規雇用者の居住支援のために、クラウドファンディングで1万人以上から1億1千万円上を集め話題になった。彼は問う。相模原事件、台風19号下のホームレス排除事件は特異な出来事か? 子どもが自死を選ぶ社会はまともか? 今こそ「自己責任」を言い訳に人を助けない社会から、安心して出会いつながる社会へ。コロナで気づいた普遍的価値「いのち」を守るために!
目次
はじめに
第1章 いのちの格差
あなたもわしも おんなじいのち
ホームレス自立支援とは何であったのか
生産性とは何か――手段は目的に従属する
神の創造された世界とドブネズミ
やまゆり園事件植松被告の死刑判決を受けて――今生きているということの絶対的な価値をつくる
ステイホームとフロムホーム。たとえ離れていても、家からできることをやろう!
ラジオ番組より/今、人間として
第2章 罪ある人間
おばあちゃんのラーメン
「罪人の運動」
赦されながらやってきた――活動の背景
H君の帰郷
ダメだけど、そんなこともある――クリスマスの街角で
オンライン対談より/文化人類学者が見るポストコロナ社会(対談の相手:上田紀行さん)
第3章 他者と出会う
助けてと言えない四つの理由、それでも希望はある
「なんちゃって家族」の最大の特徴は「質より量」であること
確信犯の時代――日常とは
「無縁社会・孤独社会」が生み出した独特の課題
世界を優しくする力――新型コロナが広がる日々の中で
問題解決も自己実現も、すべては「出会い」から
最後まで残るもの――九右衛門、長兵衛を訪ねる
俺は人間か――自問自答してはいけない問いを抱えて
オンライン対談より/コロナ禍を生きる①(対談の相手:若松英輔さん)
第4章 生きる意志
「かんじんなもの」は見えない――支援の本質とは何か?
「助けて」と言えた日が助かった日――生笑一座誕生
「誰も行かぬなら私が行く」――追悼中村哲さん
東日本大震災から九年――いのちという基底
神様が与えた視力――かんじんなものは見えない
オンライン対談より/家から支えよう(対談の相手:玉木幸則さん)
第5章 希望のまち
人がまるごと大切にされるために――抱樸のミッションとは
私には夢がある――ある住民説明会における住民代表の言葉
もしも宗教施設の一割が困窮者の窓口になったとしたら
中学生がホームレスを襲った時からこのプロジェクトは始まっていた
なぜ希望の「まち」だったのか――抱樸三十二年目の挑戦
オンライン対談より/コロナ禍を生きる②(対談の相手:茂木健一郎さん)
おわりに
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