現代ツーリング・カヌーの生みの親、ジョン・マクレガーによるロブロイ・カヌーを用いた伝説の航海記の本邦初訳。
ジョン・マクレガーは、日本で言えば、カヌーによる川旅を日本で広めて──アウトドア・ブームをけん引した野田知佑のような存在、といえばよいでしょうか。
というより、カヌーによる川の旅を創始し、航海記や講演会を通じて、こういう旅のやり方もあると世界の若者に知らしめた、いわば元祖・野田知佑のような人です。
本書は、セーリングも可能な自設計の木製カヌー「ロブロイ」に乗り、英国のテムズ川を手はじめに、欧州大陸のライン川やドナウ川などの大河とその源流域、スイスの湖、パリを流れるセーヌ川などをカヌーで旅した航海記です。
この本は当時の欧米でベストセラーとなり、フランスのナポレオン三世から当時無名の文学青年だった『宝島』の作者ロバート・ルイス・スティーヴンソンにいたるまで、多く人々に影響を与え、まったく新しい旅の形としてのツーリング・カヌーを広く世に広めました。
ちなみに、ロブロイとは、マクレガーの故郷スコットランドの英雄ジョン・マグレガーのニックネームです。こちらはマ(グ)レガーと濁音になり、血縁関係はないそうです。