「色物さん」とは、漫談、太神楽、紙切り、奇術、音曲、物まね……。寄席で落語や講談の合間に飛び出してくる、十人十色の芸人さんたちのこと。寄席では、名前が朱字で書かれていたから「色物さん」と呼ばれているとの説があります。
本書は、「ほぼ日」奥野武範さんによる「色物さん」へのインタビュー集。2020年コロナ禍に、盆暮正月関係なしに営業してきた寄席ですら休業を余儀なくされた中で、寄席の応援として、これまであまりフォーカスされてこなかった「色物さん」へのインタビューを行った連載をまとめたものです。
ブックデザインは、大原大次郎さん。実験的でありながらも視覚的インパクトの強いオリジナルのタイポグラフィーで国内外から注目されています。大原さんが「新しい寄席文字」を創作してくださいました。
下積み時代の笑える苦労話から、話芸が生まれる舞台裏、色物芸人さんの心得まで。寄席を支え、つないでいく色物芸人さんの美学がここにあります。
【登場する色物さん】
ねづっち(漫談)
江戸家猫八(動物ものまね)
翁家社中(太神楽)
小林のり一(俳優・遊芸人)
東京太・ゆめ子(漫才)
松廼家八好(幇間)
布目英一(横浜にぎわい座館長)
林家正楽(紙切り)
ナイツ(漫才)
玉川太福(浪曲・単行本化に際してのインタビュー)