沖縄が誇る手作り吹きガラス工芸「琉球ガラス」を、年代物の製品をジャンル別に紹介するオールカラー図鑑。
100年以上の歴史を持つ琉球ガラスに、現代のデザインにつながる擬洋風スタイルが確立したのは1950年代後半、沖縄がアメリカに統治されていた時代のことだった。1972年の沖縄の日本復帰、沖縄観光ブームなど社会状況がめまぐるしく移り変わるなか、琉球ガラスも様々な変化を遂げながら、沖縄県を代表する工芸品として不動の人気を得ていく。南国の文化や自然を思わせるカラフルな色味、厚手で温かみのある素朴な手づくりの風合、海のイメージとリンクする気泡やひび模様、異国情緒のある情熱的な装飾性など、琉球ガラスには明確な特徴がいくつも定着している。しかし、これまで製品の変遷が細かく研究されたことがなく、長い間、わが国のガラス史・工芸史から見落とされてきた。本書では、1940年代~80年代中頃の沖縄産のガラス製品をはじめて体系的に分類し、約600点に上る製品を豊富な写真で紹介する。